病の床、ヒーロー

11月16日、月曜日。

とうとう風邪をひきました。

朝起きたときから節々がだるくて気分が悪く頭痛。あまりに具合が悪くて昼からソファで毛布を被る。2時まで昏々と眠り、そのまま永遠に寝続けてしまいそうだった。まさに病の床に就いているという感じ。たかが風邪とはいえ、普段滅多にひかないものだから。このままでは本当にいつまでも寝続けてしまうと思い、起き出して台所で焼きおにぎりの昼食。試しにイブプロフェン200mgのアドヴィルとビタミンCを飲んでみたところ、その後は具合が悪いなりになんとか起きていられた。風邪をうつすと悪いので母のところに行くのは控える。なにせふらふらだったし。

何も出来ないからというので、延々と「JIN -仁-」の続きを見て、夜までかかって第一期の最終話まで一気に。正直見終わるのがもったいないなと思ったのだけれど。なんでこんなに面白いのだろう。恐らく、それほど強い人間ではなくむしろ弱い人間である仁が、周りの江戸時代の人から見ればスーパーマンのように見えて尊敬され、憧れられるからではないだろうか。つまり、僕らはどこかで誰かに尊敬されたい、憧れられたいという願望があるということ。それは必ずしも自分自身ではなくて、故に僕たちは常にどこかでヒーローを探している。例えば、サッカーの日本代表の試合を見るのもそうだ。ヒーローが誕生するのを今か今かとうずうずしながら見ている。それが自分じゃないのにだよ。自分ではないのに、ヒーローが現れ活躍すると胸がすく思いがする。もしかしたらこれは動物が群れると本能的にボスやリーダーを求めるのと同じことなのかもしれない。だがそれにしても、自分じゃなくてもいいというのはなんとも都合のいい性向ではないか。これが自分じゃなければ気が済まないというのであれば実現は途轍もなく難しい。だが自分じゃなくてもいいのだ。考えてみれば当たり前だ。自分で自分を尊敬したり自分に憧れたりすることは出来ない。普通は。尊敬や憧れというのは常に他者に対するものとして生ずる。たぶん。(ただ例外として、若いころの自分自身に憧憬のような感情を抱く部分はあるかもしれない。)

それにしても、風邪をひいただけでここまで身動きが取れなくなるとは。健康というか、体調というのは本当に大事だなと痛感。

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