呪文

12月21日、月曜日。

寒かった。雪こそ降らなかったけれど。そろそろ電気敷布を使う頃合かな……。今日からヒートテックのズボン。

今週は欧米がクリスマス休暇で相場がスカスカ。なのでほぼ様子見。昼を挟んで少々業務。とりあえず年明けまでの煙草は確保。

寒いせいなのかなんなのか、相変わらず間欠的に睡魔に襲われて参る。特に夕食後は眠くて。そのくせ床に就く深夜になると眠くなくなるのだからほとほと困り果てる。今日はカフェインの過剰摂取による中毒死というぞっとしないニュースがあった。国内では初だがアメリカでは何件かあるらしい。考えてみれば昔はスタジオで一日に10杯ぐらい珈琲を飲んでいた。まあもちろん致死量のカフェインというのはもっととんでもない量なのだろうけど。

今日の母は口数が極端に少なく、ほとんど喋ってくれなかった。こうなると正直ちょっとしんどい。それでなくても終日うすぼんやりとした眠気の被膜で頭を覆われているのである。

で、夕方以降妙に身体が疲れた。暖房を入れた書斎でソファに横になって本を読んでいても疲れるのだからどうしようもない。膝とか腰にきている感じ。たぶん運動不足。

そんなわけで星野智幸「呪文」読了。

ツイートにも書いたようにとても読みやすくて面白かったのだが、如何せん少々歪んだ世界を描いているので読後感があまりよろしくない。切り口は面白かったので爽快感が欲しかったところ。星野を読むのはこれで二作目だが、どちらも後味がよくなかった。それは意図してのものだろうけど、読んでいる方の立場からすると、もっと気持ちのいいところに落とし込んで欲しい。むしろ凡庸でティピカルな物語をいかに面白く語ることができるかというところに作家の力量が表れると思うのだが。こういったいつの間にか気がつくとちょっと薄気味悪くなる話というのは好みが分かれるところだろう。小説に何を求めるか、というような。いずれにせよ、星野に対する苦手感はこれで払拭されたので、他の作品も読んでみようという気にはなった。

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