海街diary

4月1日、金曜日。

もちろん4月1日に嘘をついたりはしない。嘘をつく理由も意味もないし、相手もいない。嘘をつく相手がいないというのは寂しいことであるけれど。

午前中、新しいディスプレイが届いた。昨日注文して今日の午前中に届くとは。23インチは大きすぎるかなと思っていたのだが、そうでもなかった。解像度が上がった分字が小さくなって、むしろもっと大きくてもよかったと思うくらい。やっぱり非光沢はいい。自分の顔が映りこまないのがいい。

8時台に起きたので間欠的に眠気が襲ってくる。本格的な昼寝こそしなかったものの、ときおり台所の椅子でうとうとする。夕方近くになって母のところに面会に。今日から面会制限はなくなった。

夜、是枝裕和監督「海街diary」を見た。これが存外によかった。鎌倉に住む四姉妹の日常を淡々と描いていて、これといった劇的な展開があるわけでもないのだが、その「なんとなく幸せな日常」というものに癒される。考えてみたら自分は男なので、なんで女四人の共同生活に共感を覚えるのだろうかと考えた。要するに幸せに暮らしている人たちを見るのは幸せなことなのである。冒頭に戻れば、嘘をつく相手がいるというのは幸せなことなのだった。

正直幸せな人がうらやましい。自分が不幸なのかどうかは分からないけれど、それほど幸せではないと思う。それはつまり、もうちょっと幸せになる余地があるということだ。と思うことにする。

カテゴリー: 未分類 パーマリンク