9月4日、月曜日。
豊田正義「消された一家 北九州・連続監禁殺人事件」読了。
豊田正義『消された一家 北九州・連続監禁殺人事件』読了。この事件がいかに異様な事件であったのかは一言では言い表せない。人間はここまで酷いことが出来るということぐらいしか言葉が見つからない。とにかく稀代のサイコパスである松永太の正体は、この本一冊読み終えてもなお見えてこない。→
— Sukeza (@anykindoflove) September 3, 2017
→生来の病的な嘘つきで良心のかけらも持たず、ここまで卑劣で残虐な人間がいるということにただただ唖然とする。読んでいて驚くのは、最初の犠牲者まで読んだ時点であまりの酷さに果たしてこれ以上読んでいいものだろうか、一体何のために読んでいるのだろうかと思うぐらいに胸が悪くなるのだが、→
— Sukeza (@anykindoflove) September 3, 2017
→不思議なことにそれ以降家族同士が殺し合う(殺し合いをさせられる)段になると、読んでいる自分自身も慣れてくるということだ。死体の解体についても、二人目以降は以下同じ、ということになりただの機械的な手順のように思えてくる。あまりにも陰惨なので具体的には書けないけれど、とにかく→
— Sukeza (@anykindoflove) September 3, 2017
→ここまで酷い話になると読んでいる自分まで松永の術中にはまったように思えてくる。幼い子供まで巻き込んだ途轍もなく陰惨な事件であるのに、公判で能弁に語って笑いすら取るという異常さはまさに常軌を逸している。読んでいて途中までは苦痛でしかなかったが、驚いたことに最後には救いがあった。→
— Sukeza (@anykindoflove) September 3, 2017
→文庫版出版以降の最高裁の判決を調べると、上告を棄却して松永の死刑と緒方純子の無期懲役が確定しており、自分の手を汚さない松永に操られて実行犯となった緒方の減刑がこれほどの救いになるとは。何よりも逮捕後緒方が人間性を取り戻していく経緯が救済となる。というか、もし緒方も死刑になって→
— Sukeza (@anykindoflove) September 3, 2017
→いればこれほど救いのない話はなかっただろう。
— Sukeza (@anykindoflove) September 3, 2017
これに類似した事件で尼崎の事件があるけれど、主犯の角田美代子は逮捕後に自殺しているが、松永太は自殺どころか反省の色ひとつ見せない。まさに怪物、モンスターだ。本物のサイコパスとはこれほどなのかと驚くほかない。徹頭徹尾嘘をつき続けるその真意は一体どこにあるのか、一体何のためにここまで酷いことをしなければならなかったのか、まったく分からない。その心の中はまるでぽっかりと開いた暗渠のようだ。ここまで卑劣で自分勝手で残忍な人間というのは、日本の犯罪史上でも稀というか類を見ない。最初の被害者の死体の解体について、自らは手を下していないが「プロデュースした」というふざけた発言までしている。松永に関してはよく「天才」という言葉をつけて語られることが多いが、いわゆるところの天才というよりは普通の人間と思考回路自体が違う印象を受ける。最初から人格自体が壊れているとしか言いようがない。以前サイコパス関係の本を何冊か読み漁ったことがあって、その中にサイコパスは100人に一人ぐらいの割合で存在するとあって衝撃を受けたものだが(それである人物をサイコパスと確信したことが最後の会社を退社する要因となった)、松永のような怪物が100人に一人の割合でいたらそれこそとんでもないことになる……。
というわけでこの本は読んだ方がいいと薦める気にはなれない。正直なところ、ここまで酷い話を敢えて読むことはないと思う。ただ、ツイートにも書いたように最後には救いがある。
今日はまだネガティブな思考スパイラルから抜け出せていない。自分だけが間違っているのではないかと思ったり、迷ってばかり。北朝鮮情勢とか憂鬱のタネには事欠かない。
今朝は9時37分起床だが昨夜寝たのが4時過ぎだったので足りない分昼寝。相変わらず一日のリズムは不安定で定まる気配がない。明日は代表のサウジアラビア戦が深夜にあるが、さすがに午前2時半キックオフとなるとこれだけ出鱈目な生活をしている僕でも腰が引ける。終わると4時半だよな……。うむむむ。どうしたものか。どっちにしろ録画はするので、翌日録画で見るかな。