消された一家

9月4日、月曜日。

豊田正義「消された一家 北九州・連続監禁殺人事件」読了。

これに類似した事件で尼崎の事件があるけれど、主犯の角田美代子は逮捕後に自殺しているが、松永太は自殺どころか反省の色ひとつ見せない。まさに怪物、モンスターだ。本物のサイコパスとはこれほどなのかと驚くほかない。徹頭徹尾嘘をつき続けるその真意は一体どこにあるのか、一体何のためにここまで酷いことをしなければならなかったのか、まったく分からない。その心の中はまるでぽっかりと開いた暗渠のようだ。ここまで卑劣で自分勝手で残忍な人間というのは、日本の犯罪史上でも稀というか類を見ない。最初の被害者の死体の解体について、自らは手を下していないが「プロデュースした」というふざけた発言までしている。松永に関してはよく「天才」という言葉をつけて語られることが多いが、いわゆるところの天才というよりは普通の人間と思考回路自体が違う印象を受ける。最初から人格自体が壊れているとしか言いようがない。以前サイコパス関係の本を何冊か読み漁ったことがあって、その中にサイコパスは100人に一人ぐらいの割合で存在するとあって衝撃を受けたものだが(それである人物をサイコパスと確信したことが最後の会社を退社する要因となった)、松永のような怪物が100人に一人の割合でいたらそれこそとんでもないことになる……。

というわけでこの本は読んだ方がいいと薦める気にはなれない。正直なところ、ここまで酷い話を敢えて読むことはないと思う。ただ、ツイートにも書いたように最後には救いがある。

今日はまだネガティブな思考スパイラルから抜け出せていない。自分だけが間違っているのではないかと思ったり、迷ってばかり。北朝鮮情勢とか憂鬱のタネには事欠かない。

今朝は9時37分起床だが昨夜寝たのが4時過ぎだったので足りない分昼寝。相変わらず一日のリズムは不安定で定まる気配がない。明日は代表のサウジアラビア戦が深夜にあるが、さすがに午前2時半キックオフとなるとこれだけ出鱈目な生活をしている僕でも腰が引ける。終わると4時半だよな……。うむむむ。どうしたものか。どっちにしろ録画はするので、翌日録画で見るかな。

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