12月25日、月曜日。
8時50分に目が覚めて、起きようと思ったのだがちょっとうだうだしたので9時過ぎかと思って起きたらなんと11時35分だった。大荒れの天気という予報の今日は、確かに朝食を食べていると外は風の音が凄かった。今日は明確な意志を持って業務に行き、打ち切って玉砕したのだが、途中車の中で昼食を摂ろうと外に出たら物凄い吹雪になっていてびっくりした。で、不思議なことに4時前に帰宅するころには吹雪は止んで、むしろ雪は融けかかっておりどうやら途中から雨になったようだった。なのでそれほど積もらず。帰宅して台所でツイッターのタイムラインをさかのぼっていると固定電話が鳴り、何かと思ったら歯医者からで、明日の4時の予約なのだが今日の5時にキャンセルが出たのでどうかという話だった。渡りに船という感じでもちろんオーケー、そんなわけで差し歯をまた付け直してもらった。
今日は映画を2本見た。最初はジェームズ・マンゴールド監督「アイデンティティー」。ネタバレになるのでほぼ何も書けないが、アイディアとしては多重人格ものとしてよくあるパターン。「シャッターアイランド」とか。それと同時にブルース・ウィリスが出ている映画でもそんな感じのがあったなと思い出し、「シックスセンス」か「12モンキーズ」のどっちかだなと思い、久しぶりにテリー・ギリアム監督の「12モンキーズ」を見直してみた。すると。
テリー・ギリアム監督『12モンキーズ』再見。まさしく圧巻。ラストのスローモーション、なんというセンチメンタリズム。音楽の使い方が最高だ。やっぱりテリー・ギリアム凄い。
— Sukeza (@anykindoflove) December 25, 2017
『12モンキーズ』、こんなに切ない映画だったとは。胸が一杯になる。本当に言葉もない。
— Sukeza (@anykindoflove) December 25, 2017
もう本当に打ちのめされてしまった。ラストにジェームズ・コールという主人公の人生すべてが凝縮されていて、以前fragmentsに自分が書いた、人生とは一編の記憶であるという文章を思い出した。何よりも徹頭徹尾皮肉とユーモアに満ちていて、ラストはさながら最大の皮肉でもあるわけだが、それでいてこれほどまでに切ないラストがあるだろうか。圧巻過ぎて完璧に圧倒されてしまった。脚本のデヴィッド・ピープルズ、「ブレードランナー」の脚本家でもあるのだな。未来と過去を行ったり来たりするというモチーフは、映画化もされたカート・ヴォネガットの「スローターハウス5」(映画化時は「屠殺場5号」)とかにも見られるし決して目新しいアイディアでもないが、それでここまでドラマチックで完璧なラストシーンが書けるとは。それでいて、毎週テレビのドラマを見て涙ぐんでいるほど涙もろい僕が泣けないほどの切なさ。ある意味最後まで悪ふざけであるとも言えるのだが、ここまで完璧なセンチメンタリズムが果たしてあるだろうかという。絶句。動物園から放たれたフラミンゴの群れがビルの間を飛び立つシーンとか、基本ふざけているのだけれど美しい名シーンになってる。まったく、テリー・ギリアムの手腕に舌を巻くしかない。
そんなわけでもう胸が一杯です。