3月30日、金曜日。
相も変わらず金曜日感がない。土曜日っぽい。欧米が今日から休みで相場ががらがらで誰もやっていないのと、夜にJリーグの試合があったので余計土曜日っぽかった。
なんらかの夢を見て10時44分起床。夢を見ない日は一日たりとてない。自分の人生の中で、夢を見なかった日が果たしてあったのか、それすら定かではない。少なくとも自分の記憶にはない。もし夢を見なかったら、昨日から今日へとシームレスに繋がるはずだから。もしあったとしたら、睡眠時間が2・3時間だった日だろう。それとも仕事でアメリカに行っている間だろうか。そういえばニューヨークで夢を見たのかどうか、今考えると怪しい。
前述のように今日の相場はイースター連休に欧米勢が突入したのでスカスカ、レートが飛ぶしスプレッドが不規則に変わるので参加する気にもなれない。そんなわけで、今日は仕事のつもりで業務に行った。ところが、結局はちょうどいい加減で切り上げられない。今日は時間があるからもうちょっと遊んでしまおうと思う。それが単に日当を減らしてしまうことになるのが明白だとしても。帰りがけに隣町の業務スーパーに買い物。母のところに行ってから夕飯。
夜はNetflixの無料お試し期間でドラマ「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」を見始めた。気がつくと、またもや坂元裕二脚本である。3話まで見た。それでふと思ったのだけれど、自分はこれまで恋をして泣いたことがあるのだろうかと考えた。記憶にない。失恋をして泣いた記憶が。ドラマで作り物の他人の恋を見てはボロボロ泣いてしまうのに。Hのことを乗り越えるのに20年ぐらいかかったのに。たぶん僕は涙を流していない。父の葬儀の喪主挨拶でボッロボロに泣いてしまったのに、母が狂った晩にもボロボロに泣いて、母の手術前の笑顔にもボロボロ泣いたのに。たぶん自分の恋では泣いたことがない。泣かれたことはあるけど。その罰で僕はこの先ずっと死ぬまで片思いをし続けるのだろうか。
そう考えて、まっ、それでもいいか、などと思うのだった。