虚無への供物

4月9日、木曜日。

夜、8時ちょうどに非常時っぽいサイレンが鳴った。8時ちょうどという以外に特に意味はなかったのかもしれないが、いわゆる火の用心的な警告的な意味なんだろう。

とうとう山形市でも感染者が出た。こうなるとうちの近辺でも時間の問題だろう。山形市を行き来している人間などいくらでもいるのだから。

実際問題として自分自身の生活はというと、母に面会が出来なくなったことを除けば以前とまったく変わらない。とはいうものの、マメにテレビを見るわけでもない僕ですら世の中の空気や雰囲気が淀んでいるのは分かる。それに、彼女はもろにウイルス禍の影響を受けている。気がつくと、寝床で本を読む以外のエンターテインメント、つまり娯楽というものをまったく楽しめなくなっていた。映画とかドラマとかをまったく見る気がしない。要するにずうっと抑うつ状態が続いているようなものだが、たぶん今そういう人はたくさんいるんだと思う。

トレードぐらいは頑張ろうと思って一日ポジションを持ってみたが、終日持つデイトレードとなると結局はある種の思考停止に陥ってしまう。ただ延々とチャートを見ているだけ。利食いのチャンスは何度かあったが見逃してしまう。結果、夜損切り。虚しい。端的に言えばポジションを長く持つのが向いていないのか。途中昼寝を試みるが今日もまったく眠れず。

いつまでこれが続くのだろう? ワクチンはいつ出来るのだろう? 恐ろしいことに、ペスト菌にはいまだに有効なワクチンがない。中国は本当に収束しているのだろうか。そして、本当に北朝鮮には感染者が一人もいないのか。ピアノのヤマザキはどうしているんだろう? 怖くてLINEも出来ない。

明日から日本以外の欧米は4連休だからトレードする気にもなれず。ただでさえサッカーのない土日は予定がない。土曜日はかろうじてディーラーでのタイヤ交換の予約はしてあるが。曲の打ち込みぐらいしかすることがないな。果たしてこんなご時世で曲とか作っていていいのだろうかという気がしてくる……。

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