3月11日、金曜日。
昼前に母とLINE面会。とにかくご飯(おかゆ)だけは残さないように懇願。
午後、例によって早過ぎた利食いをしてしまい、ソファで毛布を被って昼寝をしようと目を瞑ると、向かいの寺の鐘が鳴った。震災が起きた時間だった。それから僕は小一時間ほど昼寝をした。
もう少なくとも10回は書いているわけだが、あの日のあの時間、南浦和の空がにわかにCGのように暗くなり、本当にこの世の終わりのようだった。この二三年で被災地もいくつか訪ねてみた。そこにある痕跡は、ここまで津波が来たという看板ぐらいだった。あれから11年経って、世界はすっかり変わってしまった。パンデミックに戦争。まるでもう一度世界の終わりが忍び寄っているようだ。
神戸 0-2 鹿島。コロナの陽性者が出てしまい、CBを二人とも替えざるを得なかった鹿島にとっては会心の勝利と言ってもいいんじゃないだろうか。圧勝でもなんでもないんだけれども。終わってみると勝っていたという鹿島が戻りつつある。