非現実

昨夜は親善試合日本×カナダを3時まで見た。なんていうか、ぴりっとしない試合で、序盤はカナダのパス回しの方が速いくらいだった。途中からかなり眠かったな。で、今朝は例によって7時前に1度目が覚めるものの、2度寝して9時前起床。

午前中の記憶が曖昧だ。近所の内科医に行ったのだけれど、駐車場が一杯だったので諦めた。2時過ぎに弟一家がやって来た。総勢4人。昨日も書いたように、どうも彼らに対して気後れというか、屈託のない笑みの絶えない彼らの中に混じれない。なので、そこからはノートPCを持って台所に終日引き籠る。所在なくなって、夕方ちょっとだけ近所を散歩してみた。久しぶりに歩く裏通りの街並みは記憶に重なる部分も多い。一度かつての大通りに出てぐるっと回り、実家の前の道を戻ってくる。目に映る光景は子供のころの記憶を呼び覚まし、寺の墓地や、遠くの稜線、それらはすべてここが僕が生まれ育った山形の田舎町であることを示している。ところが、困ったことにまったくその実感がないのだ。もうこっちに引っ越してきてかれこれ2ヶ月が経とうとしているというのに、いまだに僕には山形の故郷で暮らしているという自覚、現実感がない。このなんとも奇妙で居心地の悪い非現実感。僕の精神を日々じわじわと締め付けているのは、この非現実感なのだろう。端的に言えば、僕はまだまったくこの土地に馴染めていないのである。ここでの息の抜き方というものがいまだに見つからない。だから毎日業務に逃げ込みたくなるのだ。

夕食は台所で5人揃って鍋を突いた後、また僕は一人台所に残ってYouTubeのプレイリストを流し、テーブルに突っ伏してうとうとした。正直こういうのって辛い。年末、父が倒れたばかりのときは母も入れて総勢6人いたが、こんな風ではなかった。いつからこうなってしまったのだろう。いつから僕は、彼らに対して負い目のようなもの、強いコンプレックスを抱くようになったのだろうか。

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