雪の土曜日

昨夜はあれからフィギュアスケートをちょっと見た。羽生結弦を生で見るのは初めてだったが、ジャンプで2回失敗したので僕が見たせいかなと思ったが、結果的に金を取れてよかった。今日になってようやく、最高点を取ったショートプログラムの演技を見たが凄かった。なんていうか、姿がいい。フィギュアスケートに対して懐疑的でもありさして興味がない僕でも素晴らしいと思った。対して、パトリック・チャンは何をやっても姿が悪く、これではどうやっても羽生に勝てないなと思った。

大迫先発の1860ミュンヘンの試合も最後まで見て、大迫は惜しいヘディングシュートが2つほどあったが得点は出来ず。1860ミュンヘンのサッカーは大雑把で、クロスの精度もあまりないし正確なラストパスなんてまず来ない。パワーサッカーになりがちでパスを組み立てて崩すということがなかなか出来ない。それでもその中では大迫の技術は突出して見えた。数少ないチャンスでもそのうちまたゴールを決めるだろう。結局寝たのは朝の5時過ぎ、しかし不思議なことに7時の寺の鐘で一度目が覚め、二度寝したものの8時には起きた。5時間昼寝したので足し算では辻褄が合うものの、不思議だ。朝食後に胃の辺りから眠気が案の定湧いてきて、やっぱり睡眠不足気味かと思ったがなんとか夕方まではもった。

今日は各地で雪で死者が出たり大変なことになっているようだが、こちらも朝から凄い勢いで雪。一応朝雪かきはしたものの、降り方の割にはそれほど積もらず。午後になって雨混じりになったせいもある。あまり雪の降り方が凄いのでどうしようか迷ったけれど、朝からまた寝直すというのも関心しないので結局業務に行き大敗。上手く行かないものである。

その後は母の病院に行き、土日はリハビリが休みなので歩く練習などをさせてみたけれど、車椅子から手助けなしでも立てるようになっていた。随分な進歩だ。今日も母は元気がなく、父の戒名を覚えられないことを情けないと嘆息してばかりいるので、戒名を書いた紙を渡してあまり気にせずにゆっくり覚えればいいと言ったものの、紙を渡したのは逆効果だったかなと今になって気になっている。悪い方に拘るのはあまりいいことではないので。

先月からのこの1ヶ月あまりの灯油代がちょっと洒落にならないことになっているので、節約しなければとこれまで書斎と台所の暖房を入れていたのを止め、茶の間の暖房とコタツでなるべく済ませようとコタツでなんとなくオリンピックを見ていたら案の定気絶、気がつくと6時ごろになっていた。1時間半ぐらい寝ただろうか。夕食は昨日に引き続き焼肉。

その後後輩のM月くんからLINEで電話があり、FXの話で長電話。で、彼がかれこれ足かけ5・6年もFXの自動売買のプログラミングをやっていて、それでもFXで食えているわけではないので、やっぱりFXで食うのは難しいのかなと思う。話していて、自動売買のプログラミングそのものがどうも錬金術に近いのではないかという感じを受けた。つまり、不可能を可能にしようという試みに思えた。FXというか、為替相場というもの自体、不確実性そのものなのではないかと。まあじゃあそれでFX止めるのかというとそうではなくて、僕は僕なりにもう少し検証してみようとは思うけれど。なんとなく文系の勘だけれど、いかに(方法論を)単純化するかとどういう段階を踏んでいくかということがポイントのような気がする。ドラムのミヤザワにはミクシィ経由で早く億万長者になって俺に投資してくれと言われたけれど、たぶん無理。

なんかさっきから脇腹が痛くて気になる。明日も大雪の予報。どうしようか。だが、どうにもコタツに入っていると自動的に気絶してしまう。

そんなわけでジェイムズ・エルロイ「アメリカン・タブロイド」読了。面白かった。とにかく読みやすい。回りくどい情景描写や心象描写、余計な比喩は一切ない簡潔な文体。登場人物のほぼ全員が悪人というかまともな人物ではなく、映画のように小刻みにシーンを積み重ねることで目まぐるしく進む悪夢のようでいて、それでいて前述のように文句なく面白く、ある意味悲惨な結末に突っ走るのだが後味も悪くない。初期の短編とか読むと拙いのだけれど、LA四部作以降のエルロイはとにかく巧いなあと思う。この三部作もいずれ全部読もう。

今夜のBGMはノルウェーのピアノトリオ、Helge Lien Trio。


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