2時就寝、一度8時に目が覚めて何度寝かして9時半起床。どうやら6時間寝るとオートマチックに一度目が覚めるっぽい。本日は窓を開けていると午前中寒い、午後暑い、夕方以降寒い、で、夜は窓閉めても寒く感じるという具合。現在室温は24度から25度ぐらいあるのだがそれでもやけに寒く感じる。ちと大袈裟かもしれないが山形の長い冬の足音が聞こえてきそうな気さえする。もちろん、遠くの方にだけれど。
今日は母のところに行った以外はひたすら家に篭っていた。思うところあって朝から相場のポジションを持ち、夕方までひたすらチャートを眺めていた。午後になって急に眠くなり、ソファに座って少々うたた寝はしたが。日がな相場のチャートを眺めて動きを監視して最終的に決済するというのは一応仕事をしていると言えなくもなく、実際無理をせず無難な量のポジションだけ持ってそれなりにバイトしたぐらいのプラスは出たのだけれど、なんていうか身体を動かしていないので何もしてない感は相変わらず凄い。考えてみれば昔試用期間の3ヶ月だけソフトハウスに勤めて丸一日プログラムの動作確認をしていたときも身体を動かさないという意味では大差ないと言えば大差ないのだけれど。一日監視しているだけでほぼ何もしないという仕事も世の中にはあるわけで、そういう意味ではこれでも仕事をしているんだという認識を持てれば少しは気が楽なのだけれど、なかなかそういう意識になれない。朝持ったポジションを夕方決済して、夜はことさら警戒して慎重になったので結局ポジションは取らなかった。だが今日は相場の方法論として少し進捗があり、そういう意味では一日ディスプレイに向かってチャートに貼りついていたのも無駄ではなかったのかもしれない。
今日の母はまたかなり普通に近かった。やはり波がある。今日は夜になって煙草がまったくもって不味くなって太田胃散を飲んだり安定剤を飲んだり。
そんなわけで今日は終日相場のチャートに向き合っていてその実何もしてない感に苛まれたわけだけれど、実際夜はポジション持っていなかったので何もしていないと言えばしていなかった。アラートだけ設定してチャートを離れ、ふと思いついてそういえば札幌のファンハウスのスタジオってまだあるのだろうかとググってみた。なんで札幌のスタジオかというと、ファンハウスのスタジオは典型的なバブルの産物でこれまで使ったスタジオ(海外も含めて)で一番バブリーなスタジオだったからだ。スタジオそのものというよりも、宿泊施設がとにかく贅沢だった。僕が泊まったのはスイートルームだったが、それこそニューヨークの高級ホテルのスイートに匹敵するものだった。老舗も含めて六本木界隈のレコーディングスタジオが壊滅状態にある昨今、さすがにもうないだろうなと思ったら、驚いたことにまだ存続していた。経営こそ変わったものの(芸森スタジオ)。リンク先を見ると、僕が使ったときそのままだ。で、料金表を見てびっくり、12時間で10万とは。かつての4分の1以下ではないだろうか(たぶん)。で、例のスイートルーム、もちろんスタジオを使う前提だろうが1泊1万円。シングルに於いては3500円。たまげた。時代は変わったんだなあとつくづく思う。なにしろ広大な檜の浴場まであるのだ。スイートルームにはリビング、やたらと広いベッドルーム(広大なクローゼット)、机の置いてあるワークスペースがある。素泊まり出来るのならしたいぐらいだ。リビングの窓からキタキツネがうろつく姿が見れた。
バブルのころにはこういったリゾートタイプのレコーディングスタジオがいくつもあって、有名なところでは河口湖スタジオとか山中湖スタジオとかが代表的なところ。僕自身は使ったことはないけれど軽井沢に出来たスタジオは1日ロックで70万というとんでもない料金だった。調べてみると河口湖スタジオは2011年に閉鎖したようだ。山中湖とか伊豆のキティスタジオはまだあるようだ。悲惨なのは都内のレコーディングスタジオで、古参のスタジオで閉鎖が相次いでいる。日音スタジオ、一口坂スタジオ、コロムビアスタジオ、テイチクのグリーンバード杉並といったところが軒並みクローズ。逆に生き残っているのは音響ハウス、サウンドイン、サウンドシティ、青葉台スタジオといったところ。市ヶ谷のサウンドバレイもまだあるようだ。同じくバブルの産物東急ファンはBunkamuraスタジオと経営が変わった模様。意外とスタジオジャイヴとかアミューズのスタジオとか小ぶりなスタジオでも生き残っているところは残っているようだ。しかし、印象としては老舗のレコーディングスタジオが軒並みなくなってしまったり経営が変わったり。日本のスタジオ事情もプロツールス(ソフトウェアによるハードディスクレコーディング)でのレコーディングがメインになって以来、随分と様変わりした。大体に於いて、SSLやニーヴといった卓(ミキシング・コンソール)はメンテナンスだけでも物凄い費用がかかる。これも時代の流れなんだろうなあと思う。
もう日付が変わってしまったけれど、今日は911の日だった。もう忘れてしまったわけではないけれど、ことさら敢えて映像を見直すようなことはしなかった。僕はまだ破壊されていないころのワールドトレードセンターにも行ったし、911後のグラウンド・ゼロでアーサー・C・クラークの言葉も読んだ。今思うとあれは一体なんだったんだろうなと思う。人生というのはときどき信じ難いものを目にする。