元日

1月1日、木曜日。

一人の正月というのは一体何をすればいいんだろう?

一夜明けただけで新しい年が始まったという実感はいまひとつない。休日という意味では僕の場合毎日が休日のようなものだし、逆の言い方をすれば一般的な意味での休みなど一日もないとも言える。つまりはいつも通りに過ごせばいいのだろうが、何にせよ今日は元日、自分がそうではなくても世の中全般が正月気分である。今日に限って言えばいつもはまったく見ないテレビを多少見たぐらいか。NHK中心に少々。考えてみれば馬鹿高い受信料を払っているわけだから、多少は見ないと損と言えなくもない。

9時半ごろに起きて、今朝も朝食後に雪かき。除雪車が入ったので結構疲れた。しかし、関西方面でも結構雪が降ったらしい今日、予報通り大雪を覚悟していたのだが日中は晴れ間も覗き、それほど雪は積もらなかった。

午前中は寺に年始に行った。帰宅すると年賀状が届いていた。思ったよりも多い年賀状が届いたがほとんどは母宛て、中には父宛てのものもあった。僕宛ての年賀状は自分が出したものよりも少ないくらい。母宛ての年賀状はどうしようかと思ったが、一応母のところに持って行って見せて、ほとんどは母の教え子かららしく敢えて出さなくてもいいということに。母が老人ホームに入ったことを知らない親戚の分だけ出すことにした。

日中はhuluで黒澤明監督の「八月の狂詩曲」を見ていたのだがあまりにもつまらなくて中途でやめる。不自然な台詞、過剰なヒューマニズム。晩年の黒澤は駄目。まるで面白い映画の作り方を忘れてしまったかのようだ。夜はジョン・ランディス監督「ブルース・ブラザース」をなんとか最後まで見たが、あまりにもおふざけが過ぎて疲れた。アメリカっぽいと言えばアメリカっぽいのだが。

夕方近くなって猛烈に眠くなってコタツで昼寝。

今日はこれだけである。ほぼ何もしていないに等しい。一人で過ごす元日なんてこんなものなのだろう。おせち料理なんて関係ない世界。夕飯は納豆と目玉焼きで食べた。明日来ると言っていたので弟に電話したら明日ではなく明後日に来るという。だったら先に連絡してくれればいいものを。正月は誰かに電話することもはばかられるのでつまらない。

本来なら年が改まって気分も改まる筈なのだが、ただひたすら退屈を持て余す。何をしたらいいのか分からないうちにだらだらと一日が過ぎる。


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