再起不能感

9月5日、土曜日。

今日も体調がダメだった。というよりも、もはや救いがたいほどダメだった。

二度寝して朝9時半過ぎに起きてみると、いまだに疲労感は取れていなかった。あまりにもバテていて、朝食後にソファでダウン、また延々と寝込む。夢の中で目が覚めていい加減起きなければと思ったのにまったく身体がいうことをきかない。まるで金縛りにあったように微動だにしない。かなり焦ったが、それは夢の中でさらに夢を見ているという入れ子構造の中で夢から目が覚めた夢を見ていたという、実にややこしいことになっていたのだった。ようやくなんとなく目が覚めた時点でいまだに猛烈に眠かったが、どうやらこのままではいくらでも寝続けてしまいそうだということに気づき、もしかしたら永遠に寝続けてしまうかもしれないという恐怖に駆られてようやく無理やり起きた。しかし依然として全身乳酸の塊のようで身体が物凄く重く、なんとか起きているだけでやっとという感じでまったく人間として使い物にならない。再起不能な感じが物凄かった。

危機感に煽られなんとか冷凍の鶏五目ごはんで昼食を摂ると、ようやっと少し身体が動くようになる。ただそれは多少動くようになったというだけであって、何一つまともなことが出来る気配はなかった。そんなわけで今日は一日中疲労感の塊、ただの病人、具合の悪い人だった。ここまで来ると、果たして本当に一昨日の1時間の散歩の疲れなのだろうかという疑念が湧いてくる。たった1時間の散歩で2日寝込む、人間として再起不能なまでにへばるなんてことはあるのだろうか。これでは本当に腎臓の悪い人のようだ。

胸が息苦しくて煙草も美味しくない。煙草を吸うと動悸がして具合がさらに悪くなる。だが吸いたいというジレンマ。夜になってただ少しでも煙草を美味しく吸いたいと思って珈琲を飲んだらさらに気分が悪くなり逆効果だった。ここまで体調が悪いとさしずめ自宅入院、病気療養中という感じである。とにかく今日は体調が悪くてどうにもならなかった。

そんな中、何年か振りかで小説を書き始めた。プロットのアイディアがまったく湧かず、これではいつまで経っても書き始められないと思って、なんでもいいからとにかく書き始めることにした。頭が回らず、想像力・妄想力がまったく働かなくて当然すぐに煮詰まる。だが結局ダメでボツにしてもいいではないか、とにかく書くことが肝要なのだと思って冒頭の数枚分を書いた。なにしろ大まかなプロットさえ出来ていないものだから、この先をどうするかという可能性だけはいくらでもあるのだがその先の展開が浮かばない。所詮着地点が見えない中で書いているのでしょうがないのだが書き始めの設定自体がダメなのではないかという感じが物凄い。これは少なくともテーマぐらい決めて書かないとダメかもと思う。

まだ動悸がするし肩が物凄く凝る。あんまりダメなので入浴前に安定剤を1錠飲んだら、まるで鉛を飲み込んだように身体が重くなったのでかえって逆効果だったかもしれない。今日はもうお手上げ、寝るしかないようだ。なんだか寝るために生きているような気がする。

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