劣化

11月3日、火曜日。

朝9時前に起きた。なんだか寒くて目が覚めたような気がしないでもない。それはともかく、昨夜寝たのは3時半近く、いくらなんでも遅過ぎた。当然寝不足で眠くてしょうがない。それで朝食後の珈琲を飲んでからコタツで昼寝をしてしまった。これが失敗だった。1時ごろまで、2時間半も寝てしまった。おまけに暖房まで入れていたものだから口の中がからからに乾いた。その後の午後はずっと調子が悪かった。結論から言えば、コタツで昼寝はするもんじゃないということ。危うく風邪をひくところだった。

最近、デスクトップのPCがしばしばマウスをクリックしても反応しないという事態に陥り、買ってからそんなに経っていないしそこそこいいスペックのものを買ったつもりなのだが調子が悪いのだろうかと気になっていた。それが昨夜試しにマウスを替えてみたところ直り、なんのことはない、マウスの具合が悪かっただけと判明。ただ、予備のマウスはいまひとつ使い勝手が悪いので、アマゾンでマウスをひとつ注文。その際にプライムの30日間無料体験になったので、久しぶりにコッポラの「ゴッドファーザー」を見始めたら、もうこの映画何度見てるか分からないのだけれどやっぱり面白い。ただ長い映画なので、また時間のあるときに見ることにする。そこでふと思い出したのは、確か中学のときに買ったマリオ・プーヅォの原作があるはず、ということで、二階の自室の本棚を見てみるとあった。僕の記憶ではこの本、いまだ読破していないはずだ。見ると、42年前なのに1000円ということは、今の感覚でいうと4000円ぐらいだと思われるので、中学生の僕にしては随分と思いきった買い物だったのだろう。これもまた、そのうち折を見て読もうと思う。

ちと訳があってここ数日昔の日記を読み返していたのだが、今日たまたま15年前の日記を読んでいたところ、当時は料理が趣味で凝っていたころで、夕飯のメニューがあまりに手が込んでいるので驚いた。ハンバーグとかも食パンをちぎって練るところから作っているし、ソースやドレッシングも自作。驚きながら読んでいると、中でも感心したのは納豆スパゲッティのレシピである。以下、2000年4月25日の日記から抜粋してみる。

というわけで作った。玉ねぎ大3分の1とニンニク一片をみじん切りにしたものを炒める。このとき少々醤油を振って味付けをする。えのきと春菊を少々塩を振ったかつおだしで茹でておく。アルデンテに茹でたスパゲティーを水を切って先の玉ねぎ、ニンニク、えのき、春菊と合わせて炒める。このときに和からし少々と醤油少々を絡める。皿に移して普通に醤油でかき混ぜた納豆をのせて、みじん切りにしたネギを振る。その上にちょっと醤油をたらした大根おろしをたっぷりかけて出来上がり。とまあ、これを食べてみると、美味すぎ。ここ最近食べた和風パスタの中ではダントツの美味さ。これまで食べた納豆スパゲティーの中じゃ文句無しに一番美味い。オレってもしかして天才かもしんない。

いやはや、今となってはどうしてこのころ、ここまで料理に頭が回ったのか、こういう発想が出来たのか皆目分からない。そういえばこんな納豆スパゲッティを作って食べた記憶がよみがえる。かたや今の僕といえば、魚を焼いたり肉を焼くことすら面倒に思える。確かに15年という歳月が流れて歳を取ったのかもしれないが、ここまで料理脳が劣化したかと思うと唖然とするものがある。現在の僕はほとんどレトルトや缶詰、たまに手をかけても魚を焼く程度、こと料理ということに関していえば、15年前と今のあまりの落差に愕然とする。

人間てここまで劣化するのか、と思うなり。

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