甘い夢

road2

11月13日、金曜日。

夜の六本木を女の子といちゃいちゃしながら歩いていた。ようやく女の子から一緒に泊まる承諾を得て、僕は少々というかかなり浮かれていて妄想が限りなく膨らんでいた。深夜の六本木は通りをびっしりと人が埋め尽くしていた。まるでお祭りのようだ。そこにどういうわけか日本代表の本田圭佑が現れて僕らと合流してしまう。僕はかなり焦った。ようやっとこの女の子が僕と一泊してくれるというときに、なんで本田が現れるのだろう。なんとかしてまかねばと思う。ところがそこにかつて勤めていた六本木の事務所の社長までもが現れる。僕はますます焦る。どうしてこんなタイミングで次々と邪魔が入るのか。とにかく人がひしめく中を、女の子をなんとかホテルに連れ込もうと西麻布方面へ歩く。気がつくとどこかの交差点のビルの屋上にいた。通りの向かいにEXCELLというビルがあり、あああれがホテルだ、あそこでいいやと思う。とにかくなんとかして本田と社長をまいて、この子をあそこに連れ込もう。もうすっかり明け方近く、この分では明日は会社に遅刻しそうだがそんなことはもうどうでもいい。

ここでドアチャイムが鳴り、目が覚めた。せっかくこれからというところだったのに。iPhoneで時間を確認するともう9時半を回っている。ナイトガウンを羽織って階下に降り玄関の戸を開けると、昨日電話で頼んだ灯油の配達だった。かくして、久しぶりに見た甘い夢は中途で終わった。しかし、夢の中とはいえ、夜の街を女の子といちゃいちゃしながら歩くのは物凄い幸福感だった。もうこんなことはリアルではありえないのだろうなと思う。

夢に出てくる街は大概が六本木だ。現在の六本木ではなく、かといってかつての六本木でもない。ただ単に、賑やかな街中の夢を見ると、ああ六本木だと思うのだった。というのも、僕はこれまで7社か8社ぐらいの会社に勤めてきたが、そのうちの3社が六本木だったのである。そのわりには夢に出てくる六本木はリアリティがなく、通りは狭くやたらと人通りが多く、まるで昭和の竹下通りのようだ。そう、とにかく昭和っぽいのだ。

ちなみにEXCELLというのは、かつてLAの友人(日本人)がEXCELL PRODUCTIONSという会社をやっていたのでそこからの連想だと思う。

灯油は安かった。クーポンを使ってリッター60円。今年の2月か3月に最後に入れたときに70円だったから、10円安くなっている。一昨年の冬は90円とか100円近かったように思う。

それはともかく、昨夜はカズオ・イシグロの「忘れられた巨人」を最後まで読み切ったので寝たのが3時半ごろ、昼過ぎまで寝不足の眠気に悩まされる。昨日FXの会社から大量の焼肉と焼きおにぎりが届いて冷凍庫がもう隙間がないくらいにびっしりと埋まってしまったので焼きおにぎりの昼食を済ませ、あまりの眠気にコタツで昼寝を試みた。ところが小一時間ほど横になってみたのだが上手く眠れなかった。眠気は取れず、かえって頭痛までしてくる。眠気がようやく取れたのは、散歩がてら片道徒歩15分強の図書館まで歩いて本を返却に行ってからである。返却したついでにミラン・クンデラの「存在の耐えられない軽さ」を借りようかとその場で冒頭をちょっと読んでみたが、哲学的で気が滅入りそうな気がして止める。書棚を見て回るといずれ読みたいと思っていたジェイムズ・エルロイの「アンダーワールドUSA」があったのでこの上巻を借りることにする。

そんなわけでカズオ・イシグロ「忘れられた巨人」読了。

なんだか最近SFやファンタジーがいつの間にか苦手になってる。

前述のように大量の焼肉が冷凍庫を占領しているので夕飯は焼肉で早めに済ませる。母のところに行くと、今日は習字をしたと母が嬉しそうに言うので僕も嬉しくなった。母が喜ぶ姿を見るのが一番嬉しい。習字と生け花は母の数少ない趣味なので、今日は特養に入って恐らく初めての習字、これからも続けて欲しいものだ。

帰宅後、玄関の蛍光灯がちらついていたので交換。ところが、交換し終えた蛍光灯を落として割ってしまった。箒で掃いてそのあと掃除機もかける。

日中はとにかく眠気で頭が回らなかったので、一応指値はしておいたものの相場には手を出さなかった。夜、ちょっと指値を修正したら2つ成立して、その後そこそこいい感じで利食い出来た。腹六分目くらいだけどこれは結果論。なんていうか、頭さえ回ればなんとかなるという気はする。逆にいえば頭が回らないとどうにもならない。

スポーツメディアの記事を読み漁ると、昨日代表初得点を挙げた金崎が一躍脚光を浴びている。このまま代表に定着してもらいたいものだ。

それにしても今朝の夢の続きを見たい。また女の子といちゃいちゃする夢を見たい。リアルじゃなくていい、夢でいいんだ。あの幸福感を味わいたい。

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