怖いもの見たさ

5月14日、土曜日。

10時過ぎ起床。

今日の夢。

六本木にある誰かの事務所で、深夜までPCに向かって作業していた。帰宅しようとすると、ちょうど出前が来たところに鉢合わせした。深夜2時を過ぎているのに出前するなんて、さすが六本木だと僕は思った。恐らく都内某所にあると思われる自宅に帰ると、両親、つまり母も亡くなった父もいて、父が3人でいつものあの店に行こうという。店名は忘れてしまった。

そんな夢だった。そんなに嫌な夢とは思わなかったが、こうしてみるとちょっとしたホラーみたいだ。

午前中は今日も草むしり。今日はとにかく暑かった。昼頃に業務に行ってみるがやっぱり無駄足、どんどん貯玉が減っていく。行けば行くほど減るレベル。帰り道に図書館に寄って、まだ途中のオルハン・パムク「黒い本」を延長する。ついでにスーパーに寄ってパンやらなにやらを買う。

午後はとうとうTシャツ1枚になった。それぐらい暑かった。まるで夏みたいだ。まだ5月なのに。山形は冬はクソ寒く、夏はクソ暑い。

3時半ごろに母のところに行くが、午前中の草むしりが響いたのが無闇に眠くなる。なので、帰宅後の夕方、ソファで1時間ほど昼寝。死の幻想にうなされる。

夕食後はJリーグの鹿島対横浜FMの試合を見た。金崎のヘッドで1-0で鹿島が勝ったものの、途中から特に後半は横浜に押されっぱなしで鹿島ファンとしてはあまり面白い試合ではなかった。前半の序盤は押し込んでいたのだが。特に金崎は例のゴリゴリという感じでどこか猛禽類とかガメラ(?)を思わせる。

夜、そういえばここ最近しばらくアマゾンのプライムビデオを見ていないなと思い、ウォッチリストに入れていたものの中から一番見そうもないものから見ることにした。というわけで見たのは北村龍平監督「ミッドナイト・ミート・トレイン」。北村龍平がハリウッドで撮ったもの。スプラッタホラーを見ること自体が久しぶり。タイトルからして嫌な予感はしていたが、案の定とんでもなくグロテスクで悪趣味なキワモノだった。なんで最後まで見てしまったのかと思ったが、なんていうか、いつも一時停止ばかりしている僕にしては一気に見てしまった。要するに怖いもの見たさということなのかもしれない。なんでこの映画をウォッチリストに入れていたかというと、監督が北村龍平であるからで、北村の映画は面白い(「あずみ」とか「Versus」とか)という記憶があったからだ。しかしこうしてみると物凄くB級だなあと。口直しをしたい気分。

で、この「怖いもの見たさ」というのはどういう感覚なのかなと考える。ホラーというジャンルがあるように、人間は何故怖いものを見たがるのか。そしてそれを好む人たちがいるのか。考えてみると僕自身はホラーが苦手だ。だから作家としてのスティーブン・キングは苦手で、必ずしも食わず嫌いというわけではなく、読んでも面白いと思えない。今日見た「ミッドナイト・ミート・トレイン」もクライヴ・バーカーの原作(短編)を昔読んだ記憶がある。そのときもたぶん悪趣味だと思ったはずなのだ。なのに何故またこうして見てしまうのか。ある種の破滅願望とかに通じるものがあるのかなどとも考えてみるが、そんな深刻なものではなく、たぶんただの興味本位だと思われる。つまり、怖いものというのは興味の対象でもあると。ひたすら目をそむけるか、あるいは覗き込むか。ホラー映画の登場人物はすべからくわざわざ覗き込んでしまう。悪しきものへと引き込まれていくように。そして観客もそうだ。これは一体、人間のどういう本能によるものなのか。自己防衛本能とはむしろ真逆な感じがするのだが。そうでもないのかな? 身を守るために怖いものを怖いと記憶しおく必要がある、というような。

夜中に何を考え込んでいるのか、俺。さて、何か口直しを考えよう。

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