7月23日、土曜日。
今日のメインイベントはJ1の鹿島対浦和、これだけ。いつごろからだろうか、気がつくと自分の人生の目安(他に適当な言葉が見つからない)がサッカーになっている。四年前に癌を宣告されたときも、真っ先に思ったのはワールドカップまで生きられるかどうかということだった。僕の場合は基本が日本代表のファンで、特にサポーターというほど熱心に試合を見に行くわけでもないのだけれど、サッカーの「テレビ観戦」が最大の楽しみになって久しい。Jリーグに関しては、数えるほどしか試合を見に行ったことがなく、Jリーグ発足2年目のヴェルディ対エスパルスを見に行ったのが最初。そのときはたまたま勤めていたソニーレコードがJリーグの音楽担当みたいなパイプがあってチケットが入ったので見に行ったのだった。以降はオシムが監督していたときのジェフが好きで国立に鹿島戦、埼玉に浦和戦を見に行った。たったのこれだけである。代表戦を見に行ったことはない。Jリーグに関しては元々は鹿島アントラーズがなんとなく好きというところから入って、オシムのジェフに浮気して、また鹿島のファンに戻った。ジェフを応援していたときはオシムとそのサッカーが好きという明確な理由があった。当時ベストメンバーだったジェフが国立で当時の日本代表である鹿島の小笠原と本山の二人に目の前でチンチンにされたのは強烈な体験だった。鹿島が好きなのはいい選手がいるからであって、無条件に鹿島ならなんでもオッケーというほどのサポーターではなかったのだけれど、最近になってオンデマンドで契約して毎試合鹿島の試合を見るようになってだんだんマインドがサポーターみたいになってきた。つまり、鹿島の試合結果が自分の人生の浮き沈みのように思えてしまうという錯覚を覚えるようになってきた。
そんなわけで、今日の浦和戦は年間順位を考えると絶対に負けられない一戦。負けると年間順位で浦和に追いつかれてしまうし、首位の川崎に勝ち点差を広げられてしまう。まあそれは浦和にとっても同じなわけで。
というわけで始まった試合、前半は鹿島の出来が素晴らしく、浦和にほとんどサッカーをやらせなかった。前半の浦和はほぼノーチャンスな感じだった。後半に入っても両者の実力は拮抗していて、このままスコアレスで終わってもしょうがないなと思わせる試合だった。そんな中(山形出身の)土居聖真のゴールで鹿島が先制。しかし浮かれたのも束の間、2分後には柏木のクロスから李に決められて追いつかれてしまった。どうもセカンドステージになってからこんな感じで(つまりあっさりと)失点してしまう。この時点ではまだ試合の行方はまったく分からず、ただ後半になって浦和は自分たちのサッカーが出来るようになってきた。試合を決めたのはミスだった。鹿島のゴールキーパーの曽ヶ端が痛恨のファンブル、そこをまたしても李に決められて浦和に逆転を許した。試合はそのまま1-2で終了。結果、年間順位で鹿島は浦和に勝ち点で並ばれた格好。
負けたもののいい試合だったし、見ていて気が抜けない面白い試合でもあった。それに長いリーグ戦のひと試合に過ぎない。しかしながら、どうしてこんなにがっかりするのだろう? つまり、鹿島というチームを応援していると勝つのが当たり前で(だから応援していて楽しい)負けというものに慣れていないということがある。まあそういう意味では降格争いをしているチームのサポーターあたりからしてみれば贅沢極まりない悩みなのかもしれない。しかし前述のように今日の楽しみはこの試合だけだったし、今日のところの人生の中心はサッカーであったので、随分とがっかりしたのだった。だが逆に言えばもっといい試合が出来るといういことでもあり、まだ(本田がよく言う)伸びしろがあるということだとも思える。なので、切り替えて次節にまた期待。
という今日だったのだが、朝目が覚めたのは6時45分ごろ、外から何かの作業音が聞こえた(気のせいかもしれない)。ああ二度寝しなければと思いながら、このままでは7時の寺の鐘が聞こえてしまうと内心焦った。しかしながら次に目が覚めると11時11分という、どこかポッキーの日みたいな時間だった。というわけで、起きた時点で本日の午前中はほぼ終わっていた。結局昼過ぎに業務に行き、先日誕生日に一回転目で当たって8連チャンしたものを。今日はさすがに一回転目ではなかったものの9連チャンしたのだが如何せん、この機種は期待出玉が少な過ぎる。その後、母のところに面会に行き、スーパーに買い物に行って日中は終わり。
しかし今日もよく寝たものだが、起きてみてびっくりしたのは昨日の庭仕事のせいで腰と背中が痛かったこと。たかが小一時間植え込みの手入れをやっただけで翌日腰に来るとは。情けないことこの上ない。真面目な話、この調子では庭の手入れが物凄く超難題のように思えてきた……。