白鳥の歌が聞こえる

3月13日、月曜日。

久しぶりに、たぶん何か月かぶりに散歩に行った。というのも、昨日の日記に書いたように田んぼの方から渡り鳥の声が盛んに聞こえてきて、驚いたことに昨夜の深夜2時ごろに至ってもトイレに立ったらまだ外から聞こえてくる。一体この騒々しい鳥はなんだろうと思ったのだった。それで夕暮れの町を徒歩10分のスーパー目指して歩いた。

スーパーの向こうの道を越えると最上川の堤防まで一面の田んぼだ。スーパーを通り過ぎて道を渡って田んぼに目を凝らすと、白鳥の群れがいた。声の正体は白鳥だった。スーパーの隣のドラッグストアで髭剃り用のカミソリを買い、スーパーで煙草とパンとかを買い、とぼとぼと帰途に就いた。うちの近くまで来ても随分と近くから白鳥の声が聞こえる。見上げると、一群の白鳥が編隊を組んで頭上を鳴き渡っているところだった。タイトルには「白鳥の歌」と書いたけれど、白鳥の鳴き声はどこか人がかしましく喋っているようなもので、とにかく饒舌で騒々しい。とても歌とかいうものじゃない。むしろやかましい。

朝はなんとか8時17分に起床、昼寝を覚悟していたが案の定午前中早々にギブアップ、ベッドに潜り込んで1時間ちょっと昼寝。その後は夕方まで相場をちまちまとやって鳴かず飛ばず。で、夜のニューヨーク時間になってから珍しく頑張ろうと思ったのだが、今日はまったくリズムが合わず往復ビンタを食らいまくり。上手く行かないときは面白いように上手く行かない。どうすればこれだけ逆に動けるんだ? という具合。

そういえば夜母のところから車で帰宅すると、車庫の前に白いものが。見ると煙草の吸い殻だった。自分も喫煙者でしかもヘビースモーカーであるのだが、無闇に腹が立った。で、以前車のワイパーを起こされて110番する騒ぎになったのを思い出し、なんかいやーな感じがする。車にいたずらしたのと同じ人物が嫌がらせしているのではないかという被害妄想が浮かんで、今度はちょっと怖くなる。田舎っていうのは安心して住めるから田舎なんじゃないのか? これが都心のマンションの前に吸い殻が落ちていてもなんとも思わないのだが、滅多に人が歩いていない道だけに気味が悪い。こういうのをいちいち気にしていると枕を高くして眠れない。恐らく気にし過ぎ、つまり被害妄想であるから、早々に忘れることにしよう。

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