ショパン

3月14日、火曜日。

今週は(いつもと比べて)何かと予定がある。今日は夜、ACLの鹿島対ブリスベン。その後ドラマ「カルテット」。なので、母のところには早めに顔を出す。そんなわけだから相場のトレードも午後3時ぐらいまで。

朝起きたのは9時半ちょうど。それなりに眠くて今日も昼寝を覚悟した。昨日の散歩が効いている。そういえば以前は1時間散歩をすると翌日は寝込んでいたものだ。ところが驚いたことに午後、相場があまりにも動かないので今のうちにと思ってベッドに潜り込んだのだが、なかなか寝付けない。動かないチャートを見ていて眠くなったと思ったのに、実際はそれほど眠くなかったのだ。そんなわけだから実に奇妙なことに日中からそれなりに眠る努力をする羽目に。まあ結果的には1時間ちょっと寝たんだけど。

4時ごろに母のところに面会に。例の隣の隣の老婆はあれ以来すっかり静かなので、先日相談した職員にその旨を告げてもう少し様子を見て、頻繁に大声を出すようならまた相談するということにする。実際、母の部屋は静かだった。それで久方ぶりにiPhoneでショパンのエチュードとノクターンを母と一緒に一時間ほど聴いた。iPhoneのスピーカーだから昔のラジオみたいなものでろくな音はしないが。老人ホームの一室で延々ショパンが流れるという不思議な時間。考えてみればポーランド出身の作曲家って有名なのはショパンぐらいだよなあとかいろんなことが頭に浮かぶ。ジャズのピアニストだったら今はMarcin Wasilewskiがいる。トランペットのTomasz Stankoとか。

というわけで満を持してACLの鹿島対ブリスベン。鹿島のGKは今季初の曽ヶ端。金崎と鈴木優磨のツートップでほぼベストメンバー。こちらも終日雨だったがカシマスタジアムもかなり雨が降っている。この試合が厄介だと思うのは、前回アウェイでタイのムアントンに不覚を取ったばかりなので負けられないということ以上に、ブリスベンは既に鹿島が勝っている蔚山に6-0の大敗を食らっているしムアントン相手にもスコアレスドロー、ましてやホームだから本当に負けたらちょっと洒落にならない相手だ。なので序盤見ていて結構緊張する。案の定前半はなかなか点が入らない雰囲気。前半終了間際、伊東のクロスを鈴木優磨がものの見事なボレーを叩き込んで先制、ようやく一安心。こうなると後半は地力の違いが明らか、コーナーキックのどさくさから植田が押し込んで2点目。遠藤が3点目のゴールを決めて試合は決する。終わってみれば3-0の完勝だった。ああよかった。真面目な話、最近は日本代表よりも鹿島を応援する方がずっと楽しいと思っている。だから鹿島から誰が代表に選ばれてとかはどうでもよくて、とにかく鹿島というチームが勝ってくれればいいのである。だんだんサポーターみたいになってきた。もちろん試合を見に行くわけじゃないからサポーターじゃないんだけれど。

「カルテット」、次が最終回ということでちょっとまとめに入った感もあり。今日の「カルテット」にいまひとつ集中できなかったのは途中からギターを弾きながら見ていたから。で、かぐや姫の「神田川」の出だしのコードが「My Funny Valentine」と一緒だということを発見。どうでもいいが。それと、カルテット、つまりカルテット・ドーナツホールの演奏がそれほど見事ではなく、むしろ凡庸だからということもある。その辺が映画「オーケストラ!」のラストの演奏であまりの素晴らしさに鳥肌が立ったみたいなのめり込み方がいまひとつできない。「オーケストラ!」ではメラニー・ロラン演ずるヴァイオリニストの演奏があまりにも見事でオーケストラがそれに引き摺り込まれて素晴らしい演奏をするのだが、見ていて涙が止まらなくなった。どうしてもそういうのを期待しちゃうんだな。

それにしてもショパン、彼の曲はどちらかというと現代でいうインプロビゼーション、つまり即興みたいなものだと思うのだけれど、あれだけ奔放で複雑なものをどうやって譜面に書き起こしたのだろう? 即興で弾いたものをどうやって覚えて、どうやって書き残したのか。なんで人間はそんなことができるのか。人間って凄い。

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