Someone calls me

3月15日、水曜日。

普通だったら絶対に覚えているような具体的で明快な夢を見ていたら、ドアチャイムの音で目が覚めた。慌てて時間を見るともう10時50分だった。昨夜玄関の鍵を閉めたつもりだったが閉め損ねたらしく、玄関から町内会費を集めに来た近所のおばさんの胴間声が聞こえてくるので、飛び起きて「はい」と返事をして寝間着であるジャージのまま玄関先へ。そんなことをしていると先ほどまでの夢は綺麗さっぱり雲散霧消していた。

とまあ、実際問題として近所のおばちゃんが来なかったら一体何時まで寝ていたんだろうという感じなのだが、ともあれ朝食後の珈琲を飲んでいると昼になる。今日は4時に精神科の予約があるので何をするにも中途半端だ。ひとまず朝食用のパンが切れたので買い物には行かねばならぬ。ということでスーパーに行ってついでに昼食用のパンも買ってくる。一旦帰宅後、精神科までの時間潰しに業務に行った。というのも、業務先から精神科までは車で1分かからないのである。

業務は酷い不ヅキで始まった。隣の常連の若いヤンキーっぽいねえちゃんがときおりガラスを思い切り叩くので驚く。ホントに力任せに叩くのだ。3時ごろからようやっと連チャンが始まり、今度はなかなか終わらなくて時間ばかりが気になる。4時近くなって精神科に電話して何時ごろに行けばいいか訊ねると、4時半ごろに来て欲しいというので続行。連チャンが終わらないかと思ったがちょうど4時20分ごろに都合よく終わる。4時半に精神科に行くと今日はほとんど待たずに済んだ。で、気になったのは血圧が一昨年ぐらいまでと比べると20ぐらい高くなっていることだ。一体何が原因で、何をどうすればいいんだろう。

帰宅して珈琲を淹れようとしていると携帯が鳴った。見ると見知らぬ携帯からの着信である。とにかく出てみると、音楽教室検索のサイトを見た人からの電話だった。自分ではとっくに削除したつもりだったのだが(作詞講座のホームページ自体は削除した)、どうやら検索サイトの方は削除するのを忘れていたようだ。話を聞いてみると同じ町内の人で、しかも役場に勤めているという。歩いていけますというのももっともだ。バンドでベースをやっているそうで、何を教えてもらいたいのかいまひとつ把握できなかったものの、どうやら作曲を教えて欲しいということのようだ。正直なところを言えば教えるのはめんどくさいしどうせそれで食えるわけでもないしと思っているのでホームページを削除したのだけれど(それで最初に今はお休みしてるんですがと断った)、今回は同じ町内で音楽の話が標準語で(ここ重要)できるということになんとなく興味を覚え、とにかく一度会ってお茶でも飲みながら話しましょうということになった。というわけで、週明けの月曜の夜に会うことに。なんていうか、実家に戻って以来ほぼ引きこもりのような生活をしているので、人と話すことに慣れていないというか物凄く億劫になっていて、人と話をするということにどこか緊張してしまうし自信もないのだが、一方で友だちになれるといいなあみたいな気持ちがあって、会ってみようと思ったのはもっぱら後者の理由からである。なので、授業料をもらって教えるというのはなんだか申し訳ないような気がしないでもない(友だちだと仮定すると)。いずれにしても、なんか久しぶりに自分の業界時代の経歴を評価する人に出会っていささか面食らったというか不思議な気持ちだった。自分自身が一番ぴんと来ていないのだった。まあでも近所付き合いもほとんど皆無と言っていいくらいだから、そろそろ誰かとコミットした方がいいのかも、と思った。実家に戻ってからの数年というのは、親戚とかを除けばもっぱらネット上の繋がりばかりでコミュニケーションや人間関係がバーチャルになっていたから。要するにもう少し現実世界にコミットしてもいいかなとふと思ったのだった。

この際だから作詞講座のホームページも復活させようかなと検討中。以前断った隣町のギターを教えてくれという依頼も、実は受けた方がよかったんじゃないかと思っていたし。まあたぶん、人とリアルにほとんど付き合わなくなってしまって、いろんな物事に対してすっかり自信を失っている。ゼニカネの問題ではなくて、少しポジティブなこともしてみようかなと。

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