4月18日、火曜日。
どうも冬用の布団から羽毛布団に替えたのは時期尚早だったよう。朝方、布団がずれて寒くて目が覚める。布団を直して寝直したりしているうちにぐだぐだになって気がつくと今日も10時31分で頭痛、おまけに論理的整合性の取れた明確な夢を見ていたのにすっかり忘れてしまっている。
— Sukeza (@anykindoflove) April 18, 2017
という感じ。永遠に降り続くのではないかと思われた昨夜の雨は、少なくとも僕が起きた時点では止んでいて空は嘘のように青く晴れ渡っていた。
日中は相場。最初に立てた想定は結果的に正しかったのだが入るタイミングが悪過ぎた。というか、ポジションの取り方がよろしくなかった。結局売り上がってストップを食らってしまう。その後夕方までかけて大半は取り戻したものの、よくあるパターンで負けるときは倍のポジションを持っているというか、上手く行くときは半分のポジションしか持ってないというべきか。気を取り直して夕食後の夜も相場のトレード。で、またもや入り方がよろしくなく売り上がるパターンも、23時過ぎにどてっと急に下がったのにびっくりして慌てて決済してしまい、痛恨の利食い失敗。その後ちょびちょび。まあなんていうか、ストップを食らって100ピップス近くあったマイナスを取り戻したというだけでよしとするべきかも。
夕方、物凄い久しぶりに書いた応募はがき(トースターが当たる奴)を散歩がてらポストに出しに行き、帰り道にふと見ると向かいの寺の桜が咲き始めていた。
週末には満開かな。
というわけで、村上春樹「騎士団長殺し」読了。
村上春樹『騎士団長殺し』読了。読んでいてこれは気持ちよく溜飲が下がる終わり方は出来ないのではないかと思っていたが、案の定収まりが悪かった。何故ここまで不思議なことを持ち出さなければならないのか。そしてそれに明快な解というものが存在しないのでただ気味が悪いだけの話になってる。→
— Sukeza (@anykindoflove) April 18, 2017
→同じように主人公に必然性がない。必然性があるとすれば雨田具彦にあるはずなのだが、結局それも明かされず宙ぶらりんなまま。『ダンス・ダンス・ダンス』『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』『ねじまき鳥クロニクル』の流れにある作品だとは思うのだがプロット自体が腑に落ちない。→
— Sukeza (@anykindoflove) April 18, 2017
→相変わらず主人公は「性交」ばかりしているし、それは登場する大人の女性たちもまたそうだ。それで感情移入出来ないというか気持ち悪いし居心地の悪さになっている。男と女には性交しかないのか。魅力的な人物を書き切れていない。というか、登場人物がどれも奥行がない書割のような人間に思える。→
— Sukeza (@anykindoflove) April 18, 2017
→結局はどの登場人物をとっても生身の血が通っている人間という感じがせず、どれもがイデアやメタファーであってもおかしくない。それが面白さに繋がるのならまだしも、嘘臭さになってしまっている。読んでいて気になるのは相変わらずの比喩の多さ。「まるで~みたいに(ように)」という比喩が必要→
— Sukeza (@anykindoflove) April 18, 2017
→以上に頻出し、それはことごとく重複した表現にしかならないのでくどいし文章を読むリズムを壊すのでうんざりする。それは「たぶん」もそうだし、もっといえば「おおむね」もそうだ。「やれやれ」がなくなった代わりにステレオタイプな表現がかえって増えた。そしてそれば過剰なだけだ。→
— Sukeza (@anykindoflove) April 18, 2017
→要するに『騎士団長殺し』は気持ちの悪い方にばかり話が転がり、それらをあまり気持ちのよくない登場人物たちが演じ、そして気持ちのよくないまま、何事もすっきりしないまま終わる。伏線のようなもの、不思議なもの、謎、それらのどれに対しても答えを用意出来ていない。『1Q84』辺りと同じ。→
— Sukeza (@anykindoflove) April 18, 2017
→何度も同じことを言うようだが、収束しない伏線は伏線足り得ない。ただ不思議なだけ、ただ謎なだけでは溜飲が下がらない。つまり、物語を飲み込めないし納得して受け取れない。何故不思議なのか、何故謎なのかという確固たる理由が少なくとも必要だった。そして村上は答えを用意すべきだった。
— Sukeza (@anykindoflove) April 18, 2017
とまあ長々と書いたけれど、『騎士団長殺し』の最大の欠点は必然性のなさとリアリティのなさだと思う。必然性のない「性交」にこれほどうんざりするとは。そして最後まで読んだ読者に対して何の答えも用意されていない。この決して気持ちのよくない人物たちの気持ちのよくない話はなんだったんだろう。
— Sukeza (@anykindoflove) April 18, 2017
要するに読んでいて楽しい話ではなかったし読み終わってカタルシスもなかったし登場人物にもいまひとつ魅力がなかった。まあ「おおむね」最近の村上春樹はそういう傾向にある。何が書きたいのかいまひとつ分からない。少なくとも昔は読んでいて楽しい文章を書いていたし、読んで面白い話を書いていたと思うのだが。
まあとりあえずこれで大手を振って(?)弟の「がんばれ元気」の続きを読むことが出来る。