退屈の始まり

6月10日、土曜日。

朝食を食べていると弟から電話があって、昼過ぎに来るという。今日は不思議な日で、朝食後に着替えたときは暑いと思ったのに気がつくと午後からはむしろ寒かった。弟は1時過ぎにやってきた。それまで台所で珈琲の豆を煎っていたので煙が凄いというので弟は茶の間でコンビニから買ってきた昼食を食べていた。台所にいる僕とはなんだか気まずい距離がある。弟は2時過ぎに母のところに向かい、その足で仙台に帰る。

J1もブンデスリーガもリーグ戦がない土曜日というのは実に退屈だ。よって混んでるだろうと思ったが業務に行ってみる。確かに道は混んでいた。土曜日とはいえ、こんな田舎町の道が混んでいるというのはなんか不思議な気がする。外は雨だったが、夕方帰宅する頃合には晴れていた。なので、玄関前と庭の草取りを少々。庭はちょっとやそっとではどうにもならないくらい雑草が生い茂っているが、さすがに玄関先は人の目があるので優先的にやらねばならない。

6時半ごろに母のところに行く。母は夕食に何を食べたかは覚えていないのに昼間弟が来たことは覚えている。先日から母は入っている特養の名前が書けないと気にしており、実際書かせてみると毎回間違う。「葉」という字を間違えたりする。母はいつまでも気にするので、そんなものが書けなくても誰も気にしないし困らない、といって慰めるしかない。

帰宅後夕食。その後は久方ぶりにアマゾンのプライムビデオで園子温監督「愛のむきだし」を見始めるが、映画を見ること自体久しぶりだけれど何せ4時間近くもある映画なので途中で挫ける。残りは明日に。しかし実にくだらないといえばくだらない映画なのだが、何故かつい見てしまう。ここでの演劇性と陳腐はほぼ同義だ。馬鹿馬鹿しいことにも人間はやがて慣れていく。

しかし、改めてサッカーのない土日ってのは退屈だなと思う。土曜日は退屈の始まりで日曜日は退屈の終わりといったところか。いずれにせよリアルタイムでは退屈であることに変わりはない。「日曜日はダメよ」という古い映画のタイトルを思い出す。

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