レス・ザン・ゼロ

6月17日、土曜日。

夜になって僕はゼロ以下になった。つまり何も生み出せなくなった。負の存在であるから消費することしかできない。にもかかわらず不思議なことに体重は昨日より100g増えていた。理屈に合わない。この場合は100g減るべきではないのか? しかし不条理というのは本来そういうものだ。

真面目な話、夜の9時過ぎになって闇雲に眠くなって何も出来なくなった。つまりやるべきことを何も。MTRとシンセの電源を入れ、少し弾いてみる。しかし何も出てくる気配はない。ただ眠りたいだけ。しかしこの時間に寝てしまったら人生が終わるような気がする。それで仕方なく、台所に行って珈琲の豆を煎った。何本か煙草を吸った。それから、アマゾンのプライムビデオで園子温監督「愛のむきだし」の続きを見た。前述のように僕はマイナスであるから、消費することは出来るのだ。

頬がこけた気がする。今の僕はクリエイティビティがゼロだ。何も書けない。何故これほどまでに負のバイアスがかかってしまったのだろう。6時半キックオフの鹿島の試合が、前節と同じように前半だけで3点を取ったのに後半になって押し込まれた展開になったのが憂鬱だったのだろうか。しかし結果としては3-0で勝って大岩監督になって2連勝したのである。これはむしろ喜ぶべきではないのか。

一言で言えば眠気と同時に抑うつ状態のスイッチが入ってしまっただけなのかもしれない。知らぬ間にすっぽりと憂鬱の仮面を被っているのかもしれない。ゼロ以下の負の存在になるとすべては色褪せて見える。しかし一番色褪せているのは他ならぬ自分であるので、自分以外のものは総天然色に見えるというパラドックス。

他人の顔をしている気がする。これはやっぱり抑うつ状態だ。逆説的に、風呂に入って目を覚まそうと思ったのだが、今日のところは寝て一日を閉じるしかないのかもしれない。

何かに聞き耳を立てる。しかしそれは自分自身の耳鳴りにしか過ぎない。爪を切らねばならぬのに伸びた爪のままギターを弾いた。だがそれもまた消費に過ぎないのだ。すべてのスイッチを切れば静かになる。そして眠りが訪れる。

カテゴリー: 未分類 パーマリンク