黒い本、セビージャの理髪師

6月10日、金曜日。

昨夜、ようやくオルハン・パムク「黒い本」を読み終わった。

図書館の返却を2度も延長し、計1カ月半もかけて(しかも返却期限ぎりぎりに)ようやく読み終わるという始末。というのも、ツイートにあるように読めない漢字があまりにも多くてストレスが溜まる訳文だった。こんなに漢字辞典を引きながら読まなければならなかった本も初めてかもしれない。それに文体も長広舌というか、改行が少なく冗長な感じは否めず、いわゆるところの読ませるスピード感(リーダビリティ)がなかった。まあこういう話のわりに饒舌な文体というのは、ノーベル文学賞受賞作家に得てしてあるものだけれど。主人公がいつの間にか……(ネタバレになるので自粛)というのは結果的に見事だけれど、それにしてもそこまで辿り着くのに長過ぎやしないかと。簡単にいうとコストパフォーマンスが悪い感じはした。ただ、前述のような古臭い訳文のせいもかなりあると思う。原文がそこまで文語調なのかは分からないけれど。読みにくい漢字にルビを振らずに放置した編集者の責任もかなりあるけれど、日常使わない語彙があまりにも頻出するので本当に古色蒼然としかいいようがない。

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今朝はツイートしていないので朝方の記憶が曖昧なのだけれど、たぶんアラームで8時20分起床。近未来の夢を見た。午前中はちょこまかと相場のトレードで小銭を稼いだ後、あれだけ売るほどあった煙草の在庫がそろそろ怪しくなったので業務に行き煙草(ラークマイルド)をゲット、帰りがけに図書館に寄って「黒い本」を1カ月半ぶりに返却。

帰宅後、どこぞのタイミングで眠くなってソファで少しばかり昼寝、その後相場の指値が成立、夕方まででなんとか日当らしきものは出る。

夜はツイッターのタイムラインがもっぱら清武のスペイン1部セビージャへの移籍決定で賑わった。このセビージャだが、スポーツ新聞によってはセビリアと表記、ウィキペディアではセビリアにあるセビージャというどっちを読んだらいいのか非常にややこしい。基本は「セビリアの理髪師」で有名なセビリアなのだが、スペイン語読みだとセビージャになるのだろう。レアル・マドリードとレアル・マドリーの違いみたいなものか。ドイツの翻訳サイトでの発音はセヴィリア。正確に表記するのならセヴィリアかセヴィージャなのだろうけど、今日見て回ったところ一番多い表記はセビージャなので、それで行こうかと思う。

というわけでこのセビージャ、今季はスペイン1部で7位、欧州リーグ(EL)を3連覇しているのでそこそこの強豪。それでなくてもスペインリーグはこれまで中村俊輔を始めとする日本人がなかなか結果を出せなかったリーグ、清武にはなんとか結果を出して欲しい。能力的には十分通用すると思うので、頑張ってくれ、清武。

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