魔法の瓶

4月3日、月曜日。

何から書いたらいいのだろう。元気がない。というのも、例の音楽を教えてくれという彼、あれから二週間になるというのにいまだに連絡がない。なんだか女の子に振られたような気分だ。別にそこまで教えたいわけでもないし実際煙草銭にもならない程度なのだが、一応台所を片づけたりしたのでなんだか拍子抜け。

今日はこれといった予定もなく、夕方までに相場で50ピップス取れたのでま、いいかという感じで後はやる気を失くしてしまった。やっぱり今日も昼寝してしまった。1時間ちょっとだけど。相場のチャートのアラートで目が覚めた。いい加減ワンパターンだが、どうしてこう毎日毎日日中は眠くなるのか。朝は最終的に10時前に起きたのだが、足元が寒くて5時台に目が覚めてしまった。もう春だからと足元にかけていたタオルケットをやめたのが失敗だった。暖かくなったのは最高気温であって、最低気温はいまだに氷点下なのだ。

母のところから帰宅後の夜は、YouTubeで相場のテクニカルの勉強。しかしなんつーか、確実に頭が悪くなっている気がする。ひとつひとつの説明をそれなりに納得しても、頭の中でそれらがリンクしない。ああそうかという腑に落ちるところがない。結局難しくて使えないなと思う。実際のところ、僕が難しいと思うようなツールは使えなくても一向に差し支えないと思う。たぶん相場はそういった微に入り細を穿つというようなところではなく、もっと気まぐれに動く。複雑化するのではなく、単純化することで対応するのが一番いいのでは、とこれは相場を始めたころからずっと思っている。

それはそれとして、今日の問題はこれだ。

少々薄汚れているしピンぼけだが、これをなんと呼ぶのかというのを失念してしまった。「魔法瓶」という言葉しか浮かんでこない。しょうがないので「魔法瓶」でググってみる。すると、ひとつだけ同じ写真が出てきたのでその記事を読んでみると、その記事中ではこれを魔法瓶と呼んでいる。なんだ、やっぱり魔法瓶でいいのかと一瞬思ったもののなんか違うような気がする。それでタイガー魔法瓶のHPに行って商品情報を見てようやくこれが「電気ポット」なるものだということが分かった。言われてみればそうかと。

しかしなんで僕がこれを魔法瓶と思ったかというと、あながち昭和の人間だからとかそういうことばかりではなくて、現実問題として四年前に実家に戻ってくるまで、電気ポットというものを使ったことがなかったのである。いつもお湯は薬缶で沸かしていた。珈琲を飲むときは専用の珈琲ポットで、お茶を飲むときはそのつど薬缶で。基本的にお茶を飲むのは食後だけなので常に湯が沸いている必要はなかった。

で、実家に戻ってきて父が亡くなり母が入院して一人になってしまい、父の葬儀後のしばらくは線香を上げに来る人の相手をしなければならなかった。まったくもって恥ずかしいのだが、最初この電気ポットの使い方が分からなかった。水を入れておけば勝手に沸騰するというところまでは分かったのだが、「ロック解除」とかの使い方が分からなかった。それで客(車のディーラー)にお茶を出そうとして湯の出し方が分からず、客に使い方を訊いたという。まあそんなわけだから、これが魔法瓶じゃなくて電気ポットだということが分からなくても無理はない。ような気がする。

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