落雷、無気力

木曜日。夜半になってから雷と同時に土砂降りの雨。ガラスがびりびりと震えるくらい近くに落雷。雷のせいで電気が一瞬明滅するなど、結構怖い。

7時45分ぐらいか、とにかく8時前に起床。珍しくほぼ朝イチから業務に行ってみて、昨日と同じ機種を試すが今日はすんなりと2度確変に突入したものの、なんと2度とも2連で終わる。107連チャンした奴でだよ。というわけですっかりやる気をなくしてストレスだけを感じるので昼前には帰宅。

帰宅後寒くて暖房入れる。何をしたらいいのか分からず、また窓際の一人掛けのソファで毛布をかけて昼寝。どうしてこう日中は何も出来ないのだろうか。昨日派手に動いたので今日は相場は様子見に徹するため休み。案の定今日は方向感がない動きだった。夜になっても結局することが思いつかず、ドラマ「ブレイキング・バッド」の続きをhuluで見る。休み休みだけど。どうにもやる気がないのか。その割には買い物欲というか物欲というか、欲しいものはやたらとあって、アマゾンの欲しいものリストだけが溜まっていく。どういうわけだろう。食費とか神経質なまでに切り詰めて節約しているというのに。やりたいことは思いつかないのに欲しいものはあるというのはいささか自己矛盾のように思える。

今日は車のディーラーが午後やって来て車検の費用を払った。そんなわけで今月は出費がかさんでいるので無駄遣いしている場合ではないのだが。買い物したくなるというのかやっぱりストレスからか。

いなばのタイカレーで夕食後、母のところへ。母はいい感じで落ち着いていて、とても普通に見える。ただ口数は少ない。

夜はスーパーに買い物。切り詰めて節約と書いたけれど、なんか最近は2・3日に一度ぐらいの割合でスーパーに行っている気がする。昼食にサンドイッチを作るようになったせいもあると思う。真面目な話、缶詰とかレトルトで食事を済ませることがあまりにも多いのでたまにはもう少しまともなものが食べたくなる。毎日のように今日は外食にしようとか思うのだけれど、この辺で外食と言っても蕎麦かラーメンぐらいしか思いつかず、隣町まで車で食事に行くほどの気力もない。蕎麦では腹にたまらないし、ラーメンは妄想が膨らむ分、食べると案外がっかりする。そういえばここ数日、やけに腹が減る。四六時中腹を空かせているような気がする。理由は分からず。久々にちょっと間食したりしたせいだろうか。

明日は車検、ディーラーが朝車を引き取りに来て午後に返しに来る。

それにしても日中のやる気のなさ、無気力が気になる。夜はだらだらと過ごしてもそれほど気にならないのだけれど。これもまたある種の抑うつ状態なのだろうか。


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Yaron Herman

水曜日。晴れ。


Variations / Yaron Herman

今日はとにかく、夜になってたまたまYouTubeで聴いたYaron Hermanのアルバム「Variations」に衝撃を受けた。ヤロン・ヘルマンはイスラエル人ピアニスト。2006年のアルバム「Variations」は全編ソロピアノだが唖然とする美しさ、恐るべき傑作。こういったクラシカルなスタイルのソロピアノはブラッド・メルドーの「Elegiac Cycle」のようにスタイリッシュだがまるでクラシックのアルバムのように厳格なものになりがちだけれど、ストイシズムとリリシズム、センチメンタリズムが混然一体となって絶妙なバランスを取っている。ブラッド・メルドーとキース・ジャレットと坂本龍一を足して3で割ったようだ。タイトル通り変奏曲の体裁を取っているので頭から順番通り聴くのが望ましい。

と、久々に音楽を聴いて興奮してしまったが、今日は何かとアップダウンのあった日。

ゴミ当番だったので8時にアラームをかけていたのだが7時20分に起きた。朝食後に相場の指値をすると、予想外に動いてあっという間に成立してしまったのだが、出来れば夜の9時半の指標まで引っ張りたいのでそのままに。で、ゴミ置き場に見に行くと(燃えないゴミの日だったが)持って行かれないで放置されているゴミ袋がひとつあったので、どこのうちか区長のところで聞いて届ける。それから業務へ。

業務はまったくもってツキがなく、とにかく当たらない。先日107連チャンというとんでもない記録を出した奴を選んだのだが、もう諦めようかと思ったころに確変突入も今日は10連止まり。どうもダメっぽいので1時半過ぎには帰宅。ところで、今日は秋晴れでいい天気だったのだが、外に出て一服すると寒い。気温はそれほど上がらなかった模様。だが、帰宅してみると日の当たる南向きの書斎はあったかく、窓際の一人掛けのソファで1時間ちょっと昼寝してしまう。

今日は夕食を摂る前に母のところに。7時半ごろになるとすっかり腹が減り、帰宅して夕飯を食べながら天皇杯の準々決勝、C大阪×ジェフ千葉の試合を見た。結果はジェフが勝ち、一方ではモンテディオ山形も勝ってこの両チームが準決勝で当たることになり、どちらにしてもJ2のチームが決勝に残ることになった。ジェフにまだオシム・チルドレンの佐藤勇人がいたので懐かしかった。

その後は朝成立した相場のポジション、案の定というか9時半の米経済指標の結果が予想以上に悪くドルが急落してくれて、10時前に決済。昨日今日の2日間で車検代のほとんどを叩きだしたので今日はまずまずいいところで抜けられたのではないかと思ったら、その後10時を過ぎて何故か米国の長期金利が意味不明の大暴落、ドル円は105円台にまでさらに1円ほど急落したので結果的には決済が早過ぎた。しかしこれはいささかしょうがない。その後5分間で急騰したり、今日の相場は夜のボラティリティが大きかった。しかし一時的にせよあんなに長期金利が急激に下がるとは思いもよらず、まだ原因を探ってはいないが理由はなんだったのだろうか。

夜は風呂の掃除をして、冒頭に書いたようにYaron Hermanにどっぷりハマる。

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完敗

火曜日。

夜シンガポールで行われたブラジルとの親善試合が0-4の完敗に終わって、いまだに激しく脱力している。スコアはまあそんなもんだろうなという事前の予想通りだったが(それぐらいの力の差はあると思っていた)、得点が全部ネイマールというのはさすがに予想出来なかった。前半0-1で終わった辺りまではまだそれほど悲観したものでもなかったが、後半早々2点目を取られてからは手も足も出なかった。誰をどう交代させても余裕こいているブラジルとの埋めがたい差は埋まらなかった。技術、勇気、自信、とにかくあらゆるもので負けていた。ブラジル相手に通用する匂いを感じたのは岡崎ぐらい。可能性を感じたのは武藤。期待していた柴崎は前半にいいところはあったが後半になってから失点に直結するミスの方が目立ち、結果甘さの方が目立った。確かにネイマールは凄いのだが、GK、川島じゃそろそろダメかもと思った。後半から入った本田もただの鈍重な選手にしか見えなかった。

前日の発言通りアギーレは先発を6人入れ替えたが、さすがにメンバーを見て驚いた。この11人でブラジルを相手にするのかと。GK川島、DF酒井(高)、塩谷、森重、太田、MF田口、柴崎、森岡、FW小林、岡崎、田中。これでは2軍だなんだというよりもただの急造チームである。まあ確かにこの先発でブラジルに負けても言い訳が立つとも言えるが……。コンフェデのときにベストメンバーですら歯が立たなかったブラジル相手に、いまだメンバー選考段階でチーム組み立て中の日本が歯が立つわけはないのだが、それでも3失点した後半の脱力感、試合後の虚脱感は一体なんだろう。正直、世界とはまだこれだけ差があるんだと改めて思い知らされた気分。それは何よりもピッチに立った選手たちがそう感じただろうと思う。今日の先発メンバーは川島、酒井、岡崎、田中以外は全員Jリーガー。Jリーグでは巧い選手に見える森岡はスピードが足りず、普段いかにぬるい環境で試合しているかが分かってしまう。とにかく、スピードと正確さという点において圧倒的にブラジルに見劣りした。結果論で言えば先日のジャマイカ戦と先発メンバーを逆にした方がよかったのではと思わないでもないが、アギーレとしてはまずひとつ確実に勝ちたかったというのが本音か。ジャマイカ戦でよかったと思った塩谷もブラジル相手では力不足を露呈。ともあれ、落胆してばかりいてもしょうがない。ネイマールと同い年の柴崎、武藤にはこれから頑張って欲しい。そのためにももっと厳しい環境でサッカーをやって欲しいと思う。いずれにしても今日の試合でまたふるい落とされる選手もいるわけで、11月の親善試合もあることだし、きちんとメンバーが固まってから来年のアジアカップでいいサッカーを見せて欲しいものだ。

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というわけでサッカー見てすっかり意気消沈、脱力してしまったので日記は手短に済ませよう。

予報では昼まで豪雨のはずだったが、朝起きてみると外は青空、どうやら思ったよりも通過のスピードが速かったのか。史上最大という台風のはずだったが。というわけで3時ごろまで業務に行き煙草銭を稼ぎ、それから泌尿器科。今日は腎臓のエコー検査をやったが問題なし。午後からはまた空模様が怪しくなる。朝から相場の指値はしておいたのだが厳し過ぎたのかまるで成立する気配はなく、夕方経済指標のタイミングでちょっとだけポジションを成行で取ったら煙草1本吸ってる時間ぐらいで日当が出てしまった。ただのラッキー。夕飯は早めに炒飯。今日はそこそこ上手く出来た方だと思う。夕食後日本×ブラジルに間に合うように母のところに寄る。夜は前述のようにブラジル戦を見て気落ちして考え込むなり。すっかりやる気がなくなったので指値も外す。

新たに読み始めたのはスティーヴン・ハンター「第三の銃弾」。大好きな狙撃手ボブ・リー・スワガーものなのだが、どうもこのところの流れで頭が純文学頭になっており、なかなかエンターテインメントものには入り込めない。

あ、明日ゴミ当番だ。8時には起きなきゃ。


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設定温度

月曜日。休日(体育の日)。

2時過ぎに寝て(今回は覚えていた)何故か7時に起きてしまった。たぶん夢のせいだと思う。どういう夢かは忘れたが、起きなければならないと思うような夢を見たんだと思う。当然睡眠は少々足りないのだが思ったほど眠くはなかった。ある程度予想できたことだが、台風が近づいているので朝からどんよりと曇っている。寒い。これは寝ておいた方がよさそうだと思い、半ば義務感のようなものを覚えてソファで毛布を被る。その上からさらにタオルケットまでかけたのだがそれでも寒かった。2時間ほど寝たが終始寒いという夢を見た。今日は日本もアメリカも休日、なので相場は控えることにする。となるとすることが思いつかない。業務に行くことも考えてみたが今にも降りそうな天気、これからさらにどんどんと天候は悪化する一方だから行く気がしない。どうしようかなあと思っているうちに昼になり、例によってサンドイッチを作って昼食。

当然のことながら午後になっても一向に暖かくならず、寒くてしょうがない。午前中から書斎の暖房を入れていたのだが、そのうちとうとう設定温度を1度上げてしまった。その上で毛布を膝に掛ける。我ながらなんでこんなに寒がりなのかよく分からない。とにかく寒いものは寒い。

結局午後は昨日読み直して気になった短編「リッスン」を少々直した。主人公があまりに煙草を吸い過ぎるので吸い過ぎ感を軽減させただけだけれど。ついでにこれまで小説のページをnovelsとしていたのだが”novel”というのは基本的に長編小説のことなのでstoriesに変更。

それから丸谷才一「女ざかり」読了。もちろん毛布にくるまって。

非常によく出来た面白い小説なのだけれど、最後は少し蛇足っぽくなって少々残念。しかしながら丸谷の小説というのは薀蓄や理屈が満載なのにも関わらずそれがディレッタントとしての嫌味にならず、知的好奇心をくすぐりながら軽妙にストーリーが進むのは相変わらず見事だ。読みながらなんでこの人はこんなにいろんなことを知っているのだろうと不思議に思う。いやたぶん、僕が知らなさ過ぎるだけなのかもしれない。実際、夜になって久々に小説でもまた書いてみようかとアイディアを考えたのだけれど、我ながら唖然とするほど世間知らずであり物事を知らなさ過ぎるのである。以前だったらその辺を妄想力で強引にカバーしていたのだけれど、どうもそこまでの妄想力というか、想像のパワーが今はない。例えば仕事ひとつとってもそうで、自分が経験したことのある仕事以外に関してはほとんど何も知らない。僕の両親は教師だったが、教師の一日のスケジュールというものがさっぱり分かっていないことに気づく。これでは満足に小説など書けなくて当然で、書く気も失せる。まあその気になれば今の世の中、ググれば大概のことが分かるのでやる気次第なのだろうけど。しかし、現代を舞台に書こうと思うともはや携帯でも時代遅れでスマホでLINEとかを出さなければならず、そうなると「彼はそこでスマホを取り出した」とかではとても文学としてサマにならないのである。チャットやメールでのやりとりでは温度がない。いろいろとやりにくい時代になったなあと思う。書くのであれば「スマートフォン」と表現するしかなく、それにしても10年も経てばどうなっているものやら分からない。ましてやiPhoneというような固有名詞はさらにあっという間に時代遅れになってしまう可能性がある。

というようなことを気にし始めると小説など書けない。考えてみれば最近の若い人の小説というものを久しく読んでいない。綿谷りさの「インストール」以来か。「インストール」もネットでのコミュニケーションを表層的にしか描いていないなと思った記憶があるし。今の若い作家は時代をどうリアルに表現しているのだろうか。結局のところ、僕がただの時代遅れのおっさんになってしまったと言ってしまえばそれだけの話。

台風が近づくに連れて、夕方から雨が本降り。いまだに降り続いている。予報では明日の昼には台風が通過するようなので、それまでは延々と降り続けるのだろう。さながら今日は雨と寒さに閉じ込められたような気分。夕食後母のところに行こうとすると、いまだに玄関の鍵を開けていなかった。母は相変わらず落ち着いていて普通に見える。

帰宅すると、U-19アジア選手権で勝たなければ予選敗退のU-19日本代表がよりによって韓国が相手、これは厳しいだろうなあと思っていたのだが南野の2ゴールで2-1で勝っていた。嬉しい誤算。結果1位通過。次勝てばU-20W杯の出場(4大会ぶり)が決まる。しかし韓国が予選敗退するとは。

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自分自身を再読する

日曜日。快晴。

真面目な話、このところ何時に寝たのか覚えていない。記憶喪失。今朝は二度寝三度寝して9時過ぎに起きた。朝食後宅配便が届き、開けてみると先日注文したナイトガウンだった。注文して5日経っても音沙汰がないので電話したところすぐにメールが来て1日で届いた。つまりこの店は僕の注文を忘れていた、あるいは見落としていたわけである。それでネイビーの無地を注文したのだが届いたのはブルーのストライプ柄だった。僕が間違えたのかと思って注文時のメールを確認したところ、確かに僕自身は無地を注文していた。店側のミスだ。しかしいくら送料向こう持ちとは言っても送り返すのも面倒だし、改めて見るとストライプ柄もそれほど悪くないように見える。どうしようかなあとずっと迷っていて、結局夜になってこれでもいいかと思った。僕は実家に戻るまでずっと、20年ぐらい前にレコード会社にもらった(したがって物はいい)ネイビーの無地のナイトガウンを着ていた(それはポケットが破けてしまったので引っ越しのときに捨ててしまった)ので、今回も同じ無地にするとストライプ柄のナイトガウンを着ることは一生なかったかもしれない。つまりこれはある種運命的な出会いかも、と少々大袈裟に考えて。そんなわけで風呂上りの今着ているのだが実際悪くない。3000円でお釣りが来る安物だけど暖かい。これならいい買い物をしたと言えるかも。

昨日の日記にも書いたように、毎日寒いと言っては午前中寝てしまっているので今日はそれを避けたい。だからどこかに出かけようと思う。かといって以前のように山の方にドライブする気力はなんとなく湧かない。気が進まない。結局業務に行った。ある意味想像力の欠如である。ときおり外に出て一服すると雲一つない青空、素晴らしい天気だ。ああこういう日は月山湖にでも行けばよかったなあとふと思うものの、行ってどうするというところが思い浮かばない。業務自体も元々やる気があるわけじゃなし、煙草銭を稼いで1時過ぎには帰る。

というように昼寝をしなかったという以外はほぼ何もしていないのは相変わらずなのだが、昨夜から昔自分が書いた小説をぽつぽつと読み直している。僕が小説をまとめて書いたのは一年間だけで、もう14・5年も前だ。まずは短編の「夕立」「リッスン」と読み返してみたのだが、内容はともかく自分を投影している主人公の「僕」が唖然とするほど煙草ばかり吸っている。それこそひっきりなしで、これはいくらなんでも吸い過ぎだ。特に「リッスン」の方は顕著。小説としての出来はそれほど悪いとは思わないので直そうかなあと思う。

その流れで今日の午後は長編(というか中編というか)の「幽霊譚」を読み直した。なんていうか、自分の書いた文章というのは自分のツボであるために一気に読める。その辺を差し引いても実に巧妙にというか、上手く出来ているなあと我ながら思った。もちろん書き切れてない部分はあるのだが、プロットを組み立てて書いたわけではなく、ネタに悩んで単に幽霊がある日訪ねてきて恋に落ちるというありきたりなテーマで書こうと書き始めたわりにはある程度ストーリーを構築出来ている。小説を書き始めたばかりのころの文章だが、今よりもずっとまともな文章を書いているのが意外だった。というか、最近の僕の文章はあまりにも酷いと改めて思う。当時はまだ用賀に住んでいたころだが、小説中に出てくる、母が内容を「米」と記して段ボールでいろんな食品を宅配便で送ってくれたことを思い出し、胸が詰まる思いがした。真面目な話、ちょっと泣きそうになった。今の母を思うとホントに胸が詰まる。あのころは母は元気だった。ユーミンの歌じゃないけれど、あの日に帰りたいと切実に思った。

で、この3編を読み返してみて、「僕」という一人称もそうなのだが(少々「僕」が多過ぎるきらいもある)確かに「やれやれ」もたびたび出てきていかに当時の僕が初期の村上春樹に多大な影響を受けていたかが分かる。これでは村上春樹のパスティーシュ(模倣)と言われても仕方ないかなと。しかし手前味噌だがその辺の風味を除けば案外とちゃんと書けている。某新人賞に応募した「幽霊譚」はなんで予選通過止まりだったのだろうかと思う。違う賞に出したら最終選考まで残ったんじゃないかなというのは持ち上げ過ぎか。

とかくツイッターとかやっていても思うのだが、年を取って自分が物凄く頭が悪くなったというか馬鹿になった気がする。10年ぐらい前と比べても頭の回転が極端に落ちている気がする。改めて昔の自分の書いた文章を読むと自分で言うのもなんだが文章巧いなあとか思ってしまう。この文章力を維持できるのであればもう一度ちゃんと小説を書いてみたいとか思う。処女作の「ホリデイズ」とかずっと直したいという気持ちはあるし。しかしとにかく今の僕は自分でも驚くぐらいに頭が悪いし文章力というか日本語力がない。毎日書いているこの寝る前の日記でも、アップする前に読み直すと「てにをは」を間違えたり同じ単語を繰り返して使ったり、とにかく日本語として酷いとしか言い様がない。どうして自分がここまで劣化してしまったのかよく分からないが、一番大きいのは集中力の欠如とイマジネーションの劣化だと思う。単に歳のせいとかにしたくなるが、劣化しない人は80歳を過ぎても劣化しないのだからあまり言い訳にはならない。とにかく、精神状態を修復して集中力を取り戻すことがある程度できたら、また小説を書いてみたい。

「幽霊譚」に話を戻すと、この時点で既に自分の死というものに向き合ってそれをある程度書ききっている(というと大袈裟だが)ことに少々驚いたし、ちょっとした救いのようにも思えた。当時の僕はそれをネガティブなものとして捉えていない。これはちょっとした発見であったし、ある意味新鮮だった。

なんだか自画自賛みたいになってきたのでこの話はこの辺にしておこう。母の「米」と書かれた宅配便を思い出したせいで、夕方母のところに行ってすっかりセンチメンタルになってしまったがそれは僕の話であって、母自身は相変わらずどうしたらいいのかわからないとしきりにこぼすものの、状態は落ち着いていて悪くない。

昨日の煙草も24本でやっぱり本数が増える傾向にある。夜になって口の中が荒れてきたし、もう少し減らしたいところ。どうやら台風がこの辺に来るのは明日ではなくて明後日のようだ。

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姥捨て

土曜日。晴れ。

8時前起床も、またもや朝寒くて午前中はソファで2時間昼寝して終わった。天気はいいので、例によって昼過ぎから暖かくなる。2時ごろに弟夫婦が仙台からやって来て、母を特養からピックアップして連れてきた。母はときおり笑みも浮かべる穏やかな表情。それよりも、そんなに久々というわけではないのに弟の顔を見ると明らかに痩せていてびっくりした。電話で体調がよくないとは言っていたが。訊いてみると帯状疱疹が出たということで医者には通っているらしいが、むしろ母よりも弟の方が心配になったくらい。母と弟夫婦は4時ごろに帰った。

今日は何もしていない。ぼんやりと本を読んでいる時間が長かったが、それも集中して熱心に読んだとは言い難い。まさになんとなく一日が過ぎてしまった。

母が一時帰宅から帰ったあと、前述のように今日は穏やかで調子も悪くなかったのに母に関して罪悪感のような嫌な感じがずうっと抜けないのは何故かと考えた。それは今日に限ったことではなくて、母を特養に入れてからずっと感じていることだ。それはたぶん、特養、つまり特別養護老人ホームに母を入れるということがある種の姥捨てのような気がしてならないからだと思った。もちろん入れたくて入れたわけではなく、やむを得ない事情によるものではあるし、現在の母の状態からして自宅に連れてきても現実問題として食事面とか僕一人では介護しきれないだろう。だからしょうがないことなのだと頭では分かっているのだが、感情的な部分ではいまだに自分の中で消化しきれていない。特養に面会に行くと受付にいつも記帳するのだが、僕と同じようにほぼ毎日面会に来る人が僕以外に2人ほどいる。彼らもまた同じような気持ちを抱いているのではないだろうか。ある種の罪悪感を感じて毎日通っているのではないかと思った。いろんな意味で現実とは残酷なものだなと思う。

煙草の本数だけが増える。昨日はなんとか24本で収まったが今日はどうか。そういえば世間は今日から3連休。とはいうものの、予報によると明後日辺りに台風。ということは、どこかに出かけるとすれば明日か。気分的にはたまにはなんか無駄遣いをしたいのだがアイディアが何も浮かばない。朝寒くて寝るというパターンをなんとかしたいのだが。

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ジャマイカ戦、柴崎岳

金曜日。晴れ。

ゴミを出すために7時20分にアラームで起きる。そんなわけで無事ゴミは出すことが出来た。昨夜何時に寝たのか記憶が定かでないので睡眠時間がどれぐらいなのかよく分からない。とにかく朝は寒い。それほど猛烈に眠かったわけではなかったのだが、あんまり寒いので設備業者が来るまでと思ってソファで毛布を被って一眠り。すると10時ごろ電話があり遅くなるという。結局業者は11時過ぎに来た。で、洗面所の蛇口を見てもらったところ、洗面所全体、つまり鏡やら下の棚やらとユニットになっているので蛇口だけ交換するのは構造上無理で、もし交換するのであれば全体を交換しなければならないということが判明して断念。

昼食はチキンサンドイッチを作った。午後になると例によってどんどん暖かくなり、今度はあんまり暖かいので眠くなる。窓際の一人掛けのソファで1時間ほどうたた寝。目が覚めると南向きの書斎はむっとするぐらい暑い。で、北向きの台所に移動するとひんやりする。ノートPCの方のウイルスバスターの更新が何故か出来なくなったのでサポートに電話してURLを送ってもらい再インストール、そんなことをしているうちに4時近くになり母のところに行く。母のところから帰宅すると朝指値しておいたものが2つとも成立していた。というわけで放っておいたらそれなりに無難な日当は出た。スパゲッティの夕食を済ませて代表戦に備える。

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というわけで親善試合、日本×ジャマイカ、1-0。相手を考えるとオウンゴールの1点だけというのは歯がゆい結果ではあるが、個人的には面白い試合だった。いまさらながらやっぱり日本代表巧いなあとか感心して改めて代表戦は面白いなあと。前半の途中で車検のことでディーラーから電話があり、15分か20分ぐらい話し込んでしまったので車検の予約は出来たがその間の試合は上の空。なので、各方面から絶賛されていたアンカーに入った細貝のいいところを見逃してしまった部分はあるかもしれない。しかしながら今日の日本、確かに長年の決定力不足の呪いを感じさせるようななんでこれでゴールが決まらないんだというシーンは多々あってフィニッシュの精度に相変わらず問題は抱えているものの、プレーにキレを欠いたのは長友ぐらいで残りの選手は皆それなりによかったと思う。完璧に崩して後は決めるだけというところも数多くあった。予想外によかったのはCBに入った初召集の塩谷。初キャップということで緊張しているのではないかと心配していたが素晴らしいプレーと安定感。ワントップに入った岡崎もブンデスリーガで得点王だけあってまたさらに巧くなったなあと感心する。本田も本来の調子が戻りつつある。右サイドバックに入った、いつも不安定な酒井(高)が今日は特に攻撃面で目覚ましい活躍。という具合に各選手にいろいろ随所にいいプレーが見られた。ただ結果としてはジャマイカのGKが大活躍という感じだった。後半になって長友が自陣で相手にプレゼントパスをするといういつもの強い相手なら確実に失点するレベルのミスはあったが。総じて今日の日本代表の個々人のプレー自体はよかったと思う。試合後、香川が脳震盪で離脱することになったのは残念。

で、柴崎である。今日は香川とともにインサイドハーフに入ったが、ここ2試合代表での試合を見て、もちろんJリーグでのプレーも見て、もしかしたら日本歴代最高の中盤の逸材を見ているのではないかと思った。アギーレも試合後に「柴崎はワールドクラスだ」と言っているし、元鹿島の監督だったジョルジーニョは2年前に既に柴崎をこれまでに見た最高の素材だと語っている。実際、柴崎は現時点で既に鹿島での同僚である小笠原を超えているのではないかとすら感じる。全盛期の小笠原はそれは凄かった。昔、イビチャ・オシム率いるジェフのにわかファンになって国立にジェフと鹿島の試合を見に行ったことがある。当時のジェフは後にオシム・ジャパンの代表メンバーにも多数選ばれていろんなチームに次々と引き抜かれていったベストメンバー、それが当時代表だった小笠原と本山の2人にチンチンにやられるのを目の当たりにした。当時の全員が連動するオシム・サッカーがこの2人にまったく歯が立たなかった。しかしながらその後イタリアに渡ってからや代表でのプレーでも思ったのだが、小笠原はその繊細なメンタルのせいなのか、ここぞというところで行ききれないところがあった。そういう小笠原がいまひとつ届かなかった部分を既に柴崎は突き抜けているように思う。それはメンタルの強さ、冷静さもそうだし、ここぞというところでの攻守に渡る全力ダッシュにも見られる。つまり、判断スピード、プレースピードでは既に全盛期の小笠原を超えているように思う。視野の広さと冷静さは以前から定評があった。そこにスピードが加わるようになっている。もちろん今日の試合でも見られたように、そこでシュートを打てばいいのにというような部分はまだある。だがまだ22歳、これで身体的な強さと直接ゴールを狙えるFKを身につけられればとんでもない選手になると思う。いいところがあったら早く海外でプレーして欲しいと思う。今のプレーを続けていれば遅かれ早かれ海外移籍すると思うが。

と、今一番お気に入りの選手なのでつい力が入ってしまった。武藤もルックス的には気に入らないのだが最近の日本のフォワードの中では逸材っぽい匂いがぷんぷんする。森岡もブンデスリーガ辺りでプレーするのを見たい選手だ。だがサッカー選手としての素質は柴崎はずば抜けていると思う。

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今日は午前午後と2度も昼寝したのだが、珍しく早起きしたせいで煙草を吸うペースが喫煙再開後で一番増えそうな勢い、なのでなるべく早く寝るようにはしたいのだが案の定眠くない。今近づいている台風19号がとんでもなく大きいというので心配。この辺は月曜日辺りにやってきそうだが。それにしても丸谷才一「女ざかり」読みやすい。旧仮名遣いなのにすいすい読める。


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One of those days

木曜日。晴れ。相変わらず昼と朝晩の温度差が。

村上春樹はまたしてもノーベル文学賞を取れなかった。実際のところ、僕自身も取れないだろうなと予想していたのだが。個人的に近年の作品が気に食わないということはさておき、なんかちょっと村上はノーベル賞には縁がない感じがするので。2006年に受賞したフランツ・カフカ賞の方がずっと村上にはふさわしい気がする。村上本人はノーベル文学賞を欲しいのだろうか。これまでの賞の授賞式には出席しているのでもしかしたら欲しいのかもしれないな。だがなんていうか、確かに世界的なベストセラー作家ではあるのだけれど、どうもノーベル賞作家というイメージが湧かない。

一度7時の寺の鐘で目が覚めたのだが二度寝して結局起きたのは8時40分ごろ。朝食後に相場の指値をしたのだが、思い直して一旦外す。昼食用のサンドイッチを作って結局業務へ。しかし、先日107連チャンした反動なのか、あれ以来ツキがない。今日は初当たりだけはいい感じで引けたのに総当たりがまったくついてこない。1時間に一度外に出て一服すると外は気持ちのいい秋晴れ。以前だったらこういう天気なら近場のどこかに出かけたりもしたのに、最近はどうもそういう気にならないから不思議。別に引きこもりたいわけじゃないのだが。非活動的になっているというか、行動を起こす気力がないという感じか。今に始まったことではないけれど、何かをするのが酷く億劫でいちいち考え込むので行動になかなか起こせない。最低限手帳に書き込んだ予定をこなす程度。

2時過ぎには帰宅したがドラマ「ブレキング・バッド」の続きを見る気力すら湧かない。ああhuluに払っている月額1007円がもったいない。4時ごろまで相場で成行のポジションを取ってなんとか小銭を稼ぐも、どうも5時近くなると眠くなって最近意識がない傾向。今日も5時半ぐらいまで昼寝、それも中途半端に現実的な夢を見ているのであまり寝た気がしない。

夕飯は後回しにして6時半に母のところに行く。今日も母は比較的落ち着いている。帰宅後夕食、夜は相場。若干指値が甘く苦労する。集中力が持続しないので十全に検討しているとは言い難いせいだ。それといまだに抜け方のタイミングがよくない。まだいろいろ迷いが生じる。それでもなんとか一日トータルでは最低限の日当程度は出た。

冒頭にも書いたように午後は暖かくて眠くなり、朝晩は寒い。どうにも集中して物事をやるまとまった時間というものが取れない。時間はあるにも関わらず。日中眠くなるのがネックのような気もするが、なんていうか、実際の行動に繋げる意欲がまだまだ足りないような気がする。ある程度長時間PCに向き合っていられるのは夜だけという毎日。上手く切り替えが効かないのでメリハリがない。

それはともかく、階段の昇降を10往復程度ではあるが数日続けたらそれなりに膝が笑わなくなったし以前ほど動悸も酷くなくなった。で、昼食を菓子パンから手作りサンドイッチにした効果か、学生時代の平均より1kgほど体重が落ちていたのが元に戻った。考えてみれば30代の後半とか昼飯抜きということも多かったので、実家に戻って自炊するようになってからはもちろん人よりは粗食だけれど当時よりは食べているような気はする。痩せる傾向にあったのは間食しなくなったのとあまりにも粗食なせいか。もう少したまにはいいものを食べてもいいような気もするのだが、どうも家計簿をつけるようになってから生活費を切り詰めることにばかり頭が行ってなかなかそれも出来ない。都心で一人暮らしをしていたころはそんなことは一切考えないでずうっと暮らしていたのが今考えると不思議。確かに実家に戻って来るまでの僕はずっと経済観念ゼロだったなあと思う。トータルでどれだけの無駄遣いをしたのかと考えると空恐ろしい。

明日は午前中に設備業者が来て1階の洗面所の蛇口が交換出来るか見てもらう予定。固くなったのでレバー式のに出来れば替えたいので。夜は代表のジャマイカ戦があるので、母のところには午後に行くつもり。朝ゴミを出したいのだが起きられるかどうか。まあ携帯のアラームかければ起きることは起きるだろうが。早めに寝た方がいいのだろうが困ったことに眠くない。何故かな。

スーパーから買ってきたタイ製のグァバ&グレープジュースを飲んでいるのだが、どろどろして昔あったネクターみたいな感じ。失敗だったか。味も微妙だし。


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赤い月

水曜日。晴れ。

昨夜寝たのは3時ごろだったと思う。今朝は9時過ぎに起床。目が覚めると昨日からの相場のポジションは寝ている間にまたストップに引っかかっていた。どうもよろしくない。さらによろしくないことに、業務に行ったら2時間ちょっとではあるが一度も当たらず。まあ実際問題としてネタがないのも確かなのだが。帰り際に町役場に寄って固定資産税と健康保険を払った。

午後からは暖かくなる。午前中から取った相場のポジションのチャートを見ていたのだが、窓際はぽかぽかして眠くなる。叔母(母の妹)がやってきて女性コーラスの発表会で着るとかで母の服を借りていった。その後結局ソファで1時間ちょっと昼寝。

夕食後に母のところに。駐車場に着くと、皆既月食が始まって満月が欠け始めていた。写真を取ろうと思ったがどうもiPhoneでは上手く取れない。というか、ズームする方法を知らないのでちっちゃくしか取れない。今ググってみてようやくズームする方法が分かったが後の祭り。昨日一昨日といまひとつ調子が悪かった母だが、今日は落ち着いていてわりと普通だった。ここでいう調子とは言動・挙動のことで要するに精神状態のこと。毎日状態が(細かくではあるけれど)変わる。帰り際、夜空には真っ赤な月が浮かんでいた。

帰宅後の夜は相場。いまだにあれこれとやり方を試していてなかなかスタイルが定まらない。一番気になるのは抜けるタイミングを逃してしまうこと。利確するルールを確立出来てない。2日続けて日をまたいでストップロスに引っかかってしまったので早めに回転させようとすると自分のスタイルが崩れてしまう。結局どれだけ方法論をシンプルにするかが鍵だと思っているのだが。

日が暮れるととにかく寒い。母のところでニュースを見ていて明日の山形の最低気温が7度というのでげっと思ったが、帰ってネットで見ると今日の最低気温も8度だった。どうりで寒いわけである。この時期の山形、最低気温と最高気温の差が半端ない。油断すると風邪をひいてしまいそうだ。


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振幅

火曜日。

昨夜は何時に寝たのか定かでない。2時近くだったと思うが。で、今朝は8時過ぎに起床。それほど悪くない夢を見たような気がするがこれも定かではない。本来なら昨日台風一過というはずなのだが、今日になってようやく晴れたという感じだ。日中はようやっと暖かさが戻る。夕方までは少なくとも寒いだのなんだのと言わずに済んだ。

昼食用のサンドイッチを作って10時から業務。2時前まで。帰宅するころには久々にぽかぽかとした陽気、相場のチャートに向かっていると眠気がやってきたが今日のところはソファに寝転がらなかった分、昼寝をせずに済んだ。

夕方からはまた寒くなる。夕食後に母のところに行くと、今日もあまり調子がよくない。言うことが少し支離滅裂なところがある。若干被害妄想傾向もみられる。やはり一気にはよくならず、波があるのだなあと思う。そろそろ帰ろうと腰を上げかけるともう少しいて欲しいと気弱なところを見せるので、時間ぎりぎりまでいる。少し涙ぐむ母を見るとこちらも悲しくなる。駐車場から見上げるとほぼ満月の月が浮かんでいて、ついこの間は三日月だったのにと思う。どうも最近時間の経過がよく分からなくなっている。

帰宅後の夜は相場。午後から取ったポジション、利確出来るタイミングを再三逃してしまううちにそれを見透かされたように夜が更けるに連れて裏目に。気がつくとちょっとした塩漬けみたいになっている。どうも上手く抜けられない。どこに問題があるのかさっきからずっと考えているのだが。ちなみに昨日のポジションは決済しないで寝たら、寝ている間にストップロスに引っかかってしまった。今日も同じ目に遭わないことを祈る。

今日はオンラインレンタルで故池田敏春(山形県出身)監督の名作「人魚伝説」のDVDが届いたのでリッピング。相場に振り回されて見る余裕はない。

サリンジャー「大工よ、屋根の梁を高く上げよ シーモア ―序章―」読了。グラース家を扱った一連の作品を読み通したわけだけれど、それまでずっと軽妙な会話中心に進んできたこの物語、中編の「シーモア」だけ会話がなく話者であるバディ・グラースのいささか自意識過剰な独白のスタイル、それがどうもすっきりしないというか、最後に空回りしてしまった感がある。いささか理屈っぽ過ぎるわりにはシーモアが何故自殺に至ったのかというところは結局浮き彫りにされることがなく、ただシーモアの外周をうろついただけに終わったような読後感。晩年極度に寡作になってしまったというかほとんど作品を発表しなかったサリンジャーだが、そういうことをあまりいい意味でなく象徴してしまったような気がする。いささか歯がゆい。

次は丸谷才一の「女ざかり」を読み始めたところ。ちなみに丸谷才一も山形県出身。丸谷は意図的に旧仮名遣いを使っているが、文章が軽妙で非常に読みやすい。


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